2013年4月から21シリーズの放送開始が決定している『忍たま乱太郎』。この4月でちょうど20周年を迎えるということで、スペシャルアニメの放送も予定されている人気作品だが、その先行試写会が先日行なわれたのでその模様をレポートしよう。
数日前、とある現場に向かう電車の中で聞いた女子中学生の会話。「テストどうだった……?」「うん“ヘレンケラーが亡くなってみんなが悲しんだ”って答え、本文中じゃ書いてなくない??」「最後に書いてあったよ」「うそー!」「でもテスト終わったし、これでアニメが見られるよ~」「何見るの?」「忍たま~」。私が学生時代に始まった作品だが、なるほど彼女たちにとっては生まれた時から放送されている当たり前のアニメなんだよね。あらためて20年という月日の長さを感じた瞬間ではあったが、今回はそんな作品のスペシャルアニメ試写会に行って来た。
今月20日の10時5分から総合テレビで放送されるこのスペシャルアニメは“~忍術学園と謎の女 これは事件だよ~!の段~”というサブタイトルが付けられていることから分かるとおり、乱太郎を初めとする忍術学園の生徒と謎の女が中心のお話となっている。詳しい内容は当日の放送を見てもらいたいのだが、45分という時間の中に、『忍たま』の魅力がぎっしりと詰まった内容。さすがは1700ストーリー、200以上の登場キャラクターを誇る『忍たま』、安定感が違うなという感想を抱いた。
また試写会の後には乱太郎役の高山みなみさん、きり丸役の田中真弓さん、そしてしんべヱ役の一龍斎貞友さんの質疑応答の時間が設けられていたので、そちらもあわせて紹介していこう。
――20周年を迎えたということで。
高山さん「20周年と言われてもピンときていないのが正直なところですが、最初から変わらぬチームワークで続けてきたことが一番だと思います。これからもずっと続いていく作品だと思っていますので、よろしくお願いします」
田中さん「みなみちゃんが言ったように20年と言われても……20年、歳を取ったんですね(笑)。ビックリしちゃいます」
一龍斎さん「人気のキャラクターが時代と共に変わっていきますが、やっぱりチームワークの良さというのがこの『忍たま』の魅力ではないかなと思っています。これからもこの20周年をどんどん更新していきたいと思います」
――キャラクターの捉え方など変わったことは?
高山さん「この20年、皆さん一緒に歳を取るのでいつまでもレギュラー陣で私が一番年下なんです。最初は大先輩たちに囲まれて頑張らなきゃという気持ちだけが先走っていたのですが、年を重ねる毎に仲良く楽しく家族のようになりました。キャラクターに対しての取り組み方は変わっていませんが、人間関係が成熟していった感じはありますね」
田中さん「みなみちゃんがしっかりしているからなのか、私と一龍斎さんのふたりだけだと、どうもだめでね……」
一龍斎さん「そのとおりでございます(笑)」
田中さん「例えば別録りと聞いていても、私と一龍斎さんはその注意を聞き逃すんですよ(笑)。アニメでは食べ物に目がくらんだり、銭に目がくらんでしまうふたりをみなみちゃんが引っ張ってくれているんですね」
一龍斎さん「この20年で培ったことは、それぞれが阿吽の呼吸になってゲストで来た方がやりやすいような空気を作ろうとなったこと」
高山さん「アイコンタクトで分かるようになりましたね」
――20年という歴史の中で何かエピソードなどはありますか?
高山さん「20年、色々ありましたけど……何よりこうして試写をして、記者の皆さんを前にインタビューを受けるのが初めてで嬉しいです!取材もほとんど受けたことがない十数年だったのですが、ここ数年取り上げていただけるようになりました。これからもこういう機会が増えればいいなと思います。」
田中さん「私がひとつ挙げるとするならば、収録スタジオが新しくなった時のこと。とても綺麗なスタジオだったのですが、最初にコーヒーをこぼしたのが一龍斎さんで……」
一龍斎さん「そんなことバラさないでください!?」
田中さん「それが可笑しくて(笑)。そこにバッと来て拭いていたのがみなみちゃんでした」
一龍斎さん「痕跡無く消していただきました……。私の思い出は昨年の旅行ですね。平均年齢が高い会だったのですが、電車の中でも顔は大人なのに声は子どもという不思議な集まりで(笑)」
高山さん「キャストもスタッフもお忙しい方ばかりなのでなかなか実現されなかったのですが、昨年ようやく、初めての番組旅行が出来ました。収録中の思い出は、思い出すのが大変なほどいっぱいあります(笑)」
そんなチームワークが抜群の『忍たま』チームだが、これからも新たな試みがたくさん用意されている。まずは同作初のラジオ番組『忍たまがラジオにやって来た!の段』には、保志総一朗さん、鈴木千尋さん、森久保祥太郎さん、浪川大輔さんら上級生チームの出演が決定。番組内ではラジオドラマやトークなどが予定されているそうだ。放送日は3月29日、午後8時5分からラジオ第1にて。詳細は公式HPまたは公式ブログにてチェックしよう。
また4月から始まる新シリーズについては、初めの5話(第1週)は昨年夏に投票が行われた「どのコンビの話が見たいか」というアンケートで上位に入ったコンビを中心としたアニメが放送されるという。こちらもファン必見の内容となりそうだ。
世界的にメジャーとなったジャパニーズ忍者だが、もしかすると台湾や韓国を初めとする海外でも放映されているこの『忍たま乱太郎』がその一端を担っているのかもしれない?
『忍たま乱太郎』公式HP
http://www9.nhk.or.jp/anime/nintama/
アニメワールド+Blog
http://www.nhk.or.jp/anime-blog/
TVアニメ(忍たま乱太郎) DVD 第20シリーズ 三の段 [DVD]
数日前、とある現場に向かう電車の中で聞いた女子中学生の会話。「テストどうだった……?」「うん“ヘレンケラーが亡くなってみんなが悲しんだ”って答え、本文中じゃ書いてなくない??」「最後に書いてあったよ」「うそー!」「でもテスト終わったし、これでアニメが見られるよ~」「何見るの?」「忍たま~」。私が学生時代に始まった作品だが、なるほど彼女たちにとっては生まれた時から放送されている当たり前のアニメなんだよね。あらためて20年という月日の長さを感じた瞬間ではあったが、今回はそんな作品のスペシャルアニメ試写会に行って来た。
今月20日の10時5分から総合テレビで放送されるこのスペシャルアニメは“~忍術学園と謎の女 これは事件だよ~!の段~”というサブタイトルが付けられていることから分かるとおり、乱太郎を初めとする忍術学園の生徒と謎の女が中心のお話となっている。詳しい内容は当日の放送を見てもらいたいのだが、45分という時間の中に、『忍たま』の魅力がぎっしりと詰まった内容。さすがは1700ストーリー、200以上の登場キャラクターを誇る『忍たま』、安定感が違うなという感想を抱いた。
また試写会の後には乱太郎役の高山みなみさん、きり丸役の田中真弓さん、そしてしんべヱ役の一龍斎貞友さんの質疑応答の時間が設けられていたので、そちらもあわせて紹介していこう。
――20周年を迎えたということで。
高山さん「20周年と言われてもピンときていないのが正直なところですが、最初から変わらぬチームワークで続けてきたことが一番だと思います。これからもずっと続いていく作品だと思っていますので、よろしくお願いします」
田中さん「みなみちゃんが言ったように20年と言われても……20年、歳を取ったんですね(笑)。ビックリしちゃいます」
一龍斎さん「人気のキャラクターが時代と共に変わっていきますが、やっぱりチームワークの良さというのがこの『忍たま』の魅力ではないかなと思っています。これからもこの20周年をどんどん更新していきたいと思います」
――キャラクターの捉え方など変わったことは?
高山さん「この20年、皆さん一緒に歳を取るのでいつまでもレギュラー陣で私が一番年下なんです。最初は大先輩たちに囲まれて頑張らなきゃという気持ちだけが先走っていたのですが、年を重ねる毎に仲良く楽しく家族のようになりました。キャラクターに対しての取り組み方は変わっていませんが、人間関係が成熟していった感じはありますね」
田中さん「みなみちゃんがしっかりしているからなのか、私と一龍斎さんのふたりだけだと、どうもだめでね……」
一龍斎さん「そのとおりでございます(笑)」
田中さん「例えば別録りと聞いていても、私と一龍斎さんはその注意を聞き逃すんですよ(笑)。アニメでは食べ物に目がくらんだり、銭に目がくらんでしまうふたりをみなみちゃんが引っ張ってくれているんですね」
一龍斎さん「この20年で培ったことは、それぞれが阿吽の呼吸になってゲストで来た方がやりやすいような空気を作ろうとなったこと」
高山さん「アイコンタクトで分かるようになりましたね」
――20年という歴史の中で何かエピソードなどはありますか?
高山さん「20年、色々ありましたけど……何よりこうして試写をして、記者の皆さんを前にインタビューを受けるのが初めてで嬉しいです!取材もほとんど受けたことがない十数年だったのですが、ここ数年取り上げていただけるようになりました。これからもこういう機会が増えればいいなと思います。」
田中さん「私がひとつ挙げるとするならば、収録スタジオが新しくなった時のこと。とても綺麗なスタジオだったのですが、最初にコーヒーをこぼしたのが一龍斎さんで……」
一龍斎さん「そんなことバラさないでください!?」
田中さん「それが可笑しくて(笑)。そこにバッと来て拭いていたのがみなみちゃんでした」
一龍斎さん「痕跡無く消していただきました……。私の思い出は昨年の旅行ですね。平均年齢が高い会だったのですが、電車の中でも顔は大人なのに声は子どもという不思議な集まりで(笑)」
高山さん「キャストもスタッフもお忙しい方ばかりなのでなかなか実現されなかったのですが、昨年ようやく、初めての番組旅行が出来ました。収録中の思い出は、思い出すのが大変なほどいっぱいあります(笑)」
そんなチームワークが抜群の『忍たま』チームだが、これからも新たな試みがたくさん用意されている。まずは同作初のラジオ番組『忍たまがラジオにやって来た!の段』には、保志総一朗さん、鈴木千尋さん、森久保祥太郎さん、浪川大輔さんら上級生チームの出演が決定。番組内ではラジオドラマやトークなどが予定されているそうだ。放送日は3月29日、午後8時5分からラジオ第1にて。詳細は公式HPまたは公式ブログにてチェックしよう。
また4月から始まる新シリーズについては、初めの5話(第1週)は昨年夏に投票が行われた「どのコンビの話が見たいか」というアンケートで上位に入ったコンビを中心としたアニメが放送されるという。こちらもファン必見の内容となりそうだ。
世界的にメジャーとなったジャパニーズ忍者だが、もしかすると台湾や韓国を初めとする海外でも放映されているこの『忍たま乱太郎』がその一端を担っているのかもしれない?
『忍たま乱太郎』公式HP
http://www9.nhk.or.jp/anime/nintama/
アニメワールド+Blog
http://www.nhk.or.jp/anime-blog/
TVアニメ(忍たま乱太郎) DVD 第20シリーズ 三の段 [DVD]