2013年3月20日に渋谷公会堂で開かれた花澤香菜さんのライブ『花澤香菜 live 2013 “claire”』。その東京公演のオフィシャルレポートが到着したので紹介しよう!

ヴェルヴェットの幕が上がるとそこには大きな3つの窓を背景にして白いソファと、白いストローハットが掛かった帽子掛けと絨毯が敷き詰められているではないか。ファースト・アルバム『claire』のアルバム・ジャケットのような、花澤さんのお部屋がステージ上で再現されている。
窓の側から鮮やかなピンクのドレスをまとった花澤さんが登場! アルバムに収録された、しとやかな調べの「Ring a Bell」のインストゥルメンタル・ヴァージョンで「花澤香菜 live 2013 "claire"」がスタート!
続いて早いテンポの4ビートが刻まれる。昨年4月にリリースされた、ソロデビュー・シングル「星空☆ディスティネーション」だ。なんてリズムが気持ちいいんだろうと思ったら、元ORIGINAL LOVEの宮田繁男さんがドラムだったから納得。ウッド・ベースを弾いているのは、元i-depの高井亮士さん。ギターはROUND TABLEのサポートもしてる山之内俊夫さん。キーボードはシンガー・ソングライターの末永華子さん。マニュピレーターは数々のアーティストのライヴを手掛ける木下浩二さん。そして、バンド・マスターにしてアコースティック・ギターをガンガンにかき鳴らしているのがROUND TABLEの北川勝利さん。花澤香菜プロジェクトのサウンドプロデューサーだ。
続いて、溜めたリズムのドラミングが宮田ならではの「シグナルは恋ゴコロ」。北川さんのエレクトリック・ギターのカッティングも気持ちいい。中盤、テンポを落とした瞬間に背景は星空に。観客が振るサイリウムの光と連なって、なんて綺麗な!
曲が終わってしばしブレイクの後、ブルー・ストライプの上下に着替えて花澤さん再登場。「今回のライヴのコンセプトは“四季”。始めの3曲は春で今は夏になりました」とMCの後、観客からのリクエストに応えてくるりと1回転。掛けてあったハットをかぶって、ブラジリアンなリズムの「初恋ノオト」がスタート。北川のアコースティック・ギターがグルーヴを引っ張っていく。
「みんなで歌って欲しいです!」というMCの後「裸足のvacation!!」が。当然、イントロのコーラスで会場大合唱。ケータイが鳴って「もしもし」と応える花澤さんからイントロがスタートする「CALL ME EVERYDAY」。ほんとに彼女が自分の部屋にいるような感じに。バウンそシーなリズムも宮田さんの真骨頂。中盤のラップが声質と相まってとってもキュート! 曲終わり、またケータイが鳴って「もしもし先輩? なんだよ、井口裕香かよ?」ってオチ。
衣装チェンジの間、サード・シングル「happy endings」のカップリングで収められた「too late for chocolate ?」がインストゥルメンタルで演奏。ベージュのカーディガンとネイヴィーのスカートにラメっぽいヒールを履いた花澤さんがステージにカムバック! 「秋になりました。秋と言えば、スポーツの秋。“WBC”は残念?!あと、読書の秋。最近、益田ミリさんの“おとな小学生”を読みました」ってMCの後、切ないメロディの「happy endings」が。間奏で、ソファにちょこんと座るところも部屋感が。
「Just The Way You Are」から「ライブラリーで恋をして!」で一気に会場中スパーク! 何度もリズムに合わせて手をアップする花澤さんとそれに応える満員の客席。エンディングは全員で「せーの!」。曲後、「『PSYCHO-PASS サイコパス』ももう最終回だよー。どんな結末になるんだろう? 『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』試写会行ってきました!」とMC。
盛り上がった後はバラード「スタッカート」でしっとりと。「眠るサカナ」では星雫が降る演出が綺麗! ここで再び花澤さんはステージの袖へ。ここからは北川仕切りのメンバー紹介タイム。ファンキーなグルーヴに乗せて手際よく紹介した後、客席を「好き」、「嫌い」、「ウソ」、「ホント」の4つに分けて、「melody」のコール&レルポンスの予行練習。入念におこなった後、白いドレスに着替えた花澤さんが登場。そう、季節はもう冬。しっかり練習したコール&レスポンスが盛り上がることといったら!
「新しい世界の歌」の♪ラララ?のコーラスも当然大合唱。エレクトーンの音色とギターのカッティングがカッコイイ! 曲が終わり、花澤さんが演じたそれぞれの作品の役のイラストが描かれたツアーパンフレット(←素晴らしい)に触れたMCが。「了子ちゃんと朱ちゃんがいっしょになってるページがいいセンス!」。
そしてライヴはラストの曲。粉雪が舞う演出が粋な「Silent Snow」。何度聴いても、なんて素敵なメロディ・ラインなんでしょう。
で、で、アンコールに応えてイエローなドラスに着替えた花澤さんが再びステージへ。早い4ビートは北川さんならではのソングライティング。個人的にフェイヴァリットな「星空☆ディスティネーション」のカップリングに収められた「Saturday Night Musical♪」だ! 間奏でアンブレラと共に踊る花澤さんは、曲名通り、ミュージカルの世界で美しい。テンポ・ダウンして終わるエンディングが愛おしいです。
そしてソファに座りランプの灯りがほんのりと灯り「おやすみ、また明日」でしっとりと。ラストは一転して陽気な、「Silent Snow」のカップリング収録の「あるいていこう」。高井さんが奏でるフレンチ・ホルンがユーモラスながら、ほっこりした気分に。ライヴの最後に相応しい1曲となりました。
とにかく、楽曲はもちろん、演奏のクオリティの高さに驚きつつ、気持ちいいグルーヴに素直に身を任せるという愉しみもできるライヴでした。90年代から何度も通ったこの渋谷公会堂。演奏を聴きながら、当時にタイム・スリップする錯覚に何度も陥りました。時空を超える楽しみ。それこそ、花澤さんのヴォーカルの魅力でもあります。
Text /山崎二郎(『バァフアウト!編集長』)




花澤香菜オフィシャルサイト
ツアーグッズ特設ページ
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ヴェルヴェットの幕が上がるとそこには大きな3つの窓を背景にして白いソファと、白いストローハットが掛かった帽子掛けと絨毯が敷き詰められているではないか。ファースト・アルバム『claire』のアルバム・ジャケットのような、花澤さんのお部屋がステージ上で再現されている。
窓の側から鮮やかなピンクのドレスをまとった花澤さんが登場! アルバムに収録された、しとやかな調べの「Ring a Bell」のインストゥルメンタル・ヴァージョンで「花澤香菜 live 2013 "claire"」がスタート!
続いて早いテンポの4ビートが刻まれる。昨年4月にリリースされた、ソロデビュー・シングル「星空☆ディスティネーション」だ。なんてリズムが気持ちいいんだろうと思ったら、元ORIGINAL LOVEの宮田繁男さんがドラムだったから納得。ウッド・ベースを弾いているのは、元i-depの高井亮士さん。ギターはROUND TABLEのサポートもしてる山之内俊夫さん。キーボードはシンガー・ソングライターの末永華子さん。マニュピレーターは数々のアーティストのライヴを手掛ける木下浩二さん。そして、バンド・マスターにしてアコースティック・ギターをガンガンにかき鳴らしているのがROUND TABLEの北川勝利さん。花澤香菜プロジェクトのサウンドプロデューサーだ。
続いて、溜めたリズムのドラミングが宮田ならではの「シグナルは恋ゴコロ」。北川さんのエレクトリック・ギターのカッティングも気持ちいい。中盤、テンポを落とした瞬間に背景は星空に。観客が振るサイリウムの光と連なって、なんて綺麗な!
曲が終わってしばしブレイクの後、ブルー・ストライプの上下に着替えて花澤さん再登場。「今回のライヴのコンセプトは“四季”。始めの3曲は春で今は夏になりました」とMCの後、観客からのリクエストに応えてくるりと1回転。掛けてあったハットをかぶって、ブラジリアンなリズムの「初恋ノオト」がスタート。北川のアコースティック・ギターがグルーヴを引っ張っていく。
「みんなで歌って欲しいです!」というMCの後「裸足のvacation!!」が。当然、イントロのコーラスで会場大合唱。ケータイが鳴って「もしもし」と応える花澤さんからイントロがスタートする「CALL ME EVERYDAY」。ほんとに彼女が自分の部屋にいるような感じに。バウンそシーなリズムも宮田さんの真骨頂。中盤のラップが声質と相まってとってもキュート! 曲終わり、またケータイが鳴って「もしもし先輩? なんだよ、井口裕香かよ?」ってオチ。
衣装チェンジの間、サード・シングル「happy endings」のカップリングで収められた「too late for chocolate ?」がインストゥルメンタルで演奏。ベージュのカーディガンとネイヴィーのスカートにラメっぽいヒールを履いた花澤さんがステージにカムバック! 「秋になりました。秋と言えば、スポーツの秋。“WBC”は残念?!あと、読書の秋。最近、益田ミリさんの“おとな小学生”を読みました」ってMCの後、切ないメロディの「happy endings」が。間奏で、ソファにちょこんと座るところも部屋感が。
「Just The Way You Are」から「ライブラリーで恋をして!」で一気に会場中スパーク! 何度もリズムに合わせて手をアップする花澤さんとそれに応える満員の客席。エンディングは全員で「せーの!」。曲後、「『PSYCHO-PASS サイコパス』ももう最終回だよー。どんな結末になるんだろう? 『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』試写会行ってきました!」とMC。
盛り上がった後はバラード「スタッカート」でしっとりと。「眠るサカナ」では星雫が降る演出が綺麗! ここで再び花澤さんはステージの袖へ。ここからは北川仕切りのメンバー紹介タイム。ファンキーなグルーヴに乗せて手際よく紹介した後、客席を「好き」、「嫌い」、「ウソ」、「ホント」の4つに分けて、「melody」のコール&レルポンスの予行練習。入念におこなった後、白いドレスに着替えた花澤さんが登場。そう、季節はもう冬。しっかり練習したコール&レスポンスが盛り上がることといったら!
「新しい世界の歌」の♪ラララ?のコーラスも当然大合唱。エレクトーンの音色とギターのカッティングがカッコイイ! 曲が終わり、花澤さんが演じたそれぞれの作品の役のイラストが描かれたツアーパンフレット(←素晴らしい)に触れたMCが。「了子ちゃんと朱ちゃんがいっしょになってるページがいいセンス!」。
そしてライヴはラストの曲。粉雪が舞う演出が粋な「Silent Snow」。何度聴いても、なんて素敵なメロディ・ラインなんでしょう。
で、で、アンコールに応えてイエローなドラスに着替えた花澤さんが再びステージへ。早い4ビートは北川さんならではのソングライティング。個人的にフェイヴァリットな「星空☆ディスティネーション」のカップリングに収められた「Saturday Night Musical♪」だ! 間奏でアンブレラと共に踊る花澤さんは、曲名通り、ミュージカルの世界で美しい。テンポ・ダウンして終わるエンディングが愛おしいです。
そしてソファに座りランプの灯りがほんのりと灯り「おやすみ、また明日」でしっとりと。ラストは一転して陽気な、「Silent Snow」のカップリング収録の「あるいていこう」。高井さんが奏でるフレンチ・ホルンがユーモラスながら、ほっこりした気分に。ライヴの最後に相応しい1曲となりました。
とにかく、楽曲はもちろん、演奏のクオリティの高さに驚きつつ、気持ちいいグルーヴに素直に身を任せるという愉しみもできるライヴでした。90年代から何度も通ったこの渋谷公会堂。演奏を聴きながら、当時にタイム・スリップする錯覚に何度も陥りました。時空を超える楽しみ。それこそ、花澤さんのヴォーカルの魅力でもあります。
Text /山崎二郎(『バァフアウト!編集長』)




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