TVアニメ『キングダム』第2シリーズが6月よりスタートする。そのアフレコ終了後に、メインキャストである、信(シン)役:森田成一さん、嬴政(エイセイ)役:福山潤さん、蒙恬(モウテン)役:野島裕史さん、王賁(オウホン)役:細谷佳正さんから収録を終えた感想を語ってもらったぞ!集合写真にも注目だ!! 
福山記者のひとこと
「今日は天気雨でした…。」

そんなことはさておき!!


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キャストコメントをどうぞ!

――第2シリーズに移り、自身のキャラクターが成長した姿を演じるにあたって気をつけている事はなんでしょうか?

信(シン)役・森田成一さん(以下、森田):第1期は戦で親を亡くした下僕の子という設定を全面に出し、荒々しく、剣の振り方一つとっても切るというより砕くといった感じだったのですが、王騎の死後の第2シリーズでは本能よりも頭脳を使って動くことを心がけています。信にしてみれば、ものすごい成長ですね(笑)
1期だと、どうしても激情にかられて、怒りにまかせてという場面が多かったのですが、それを抑える事が出来るようになった。それは信自身が己の強さが分かるようになってきたからではないかと思います。ただ、ベースとしては信のいつものあの元気な姿といいますか、誰にも負けない天下随一の怒りや勢いは、今まで以上にパワーアップしています。

嬴政(エイセイ)役・福山潤さん(以下、福山):1期の時は、信、漂との出会いましたが、その後、成?の反乱があり、趙との戦では呂不韋という大きな越えられない壁がいたので、気をはって誰にも心を開かなかったんですけど、第2期では、王宮で張り詰めた空気の中で話すときとは違い、信と話す時は心を通わせている時のやわらかさだったりとか、人間らしい少年の顔が出せればいいかなと思います。


――キングダムへの出演が決った時と、今後の意気込みを教えてください。

王賁(オウホン)役・細谷佳正さん(以下、細谷):出演が決まって、そうそうたるキャストさんの中に:自分が入って大丈夫なのかという不安がありました。現代劇に参加させて頂く事が多かったので、自分としては、時代劇に参加させて頂く事に課題がありますが、「キングダム」の空気感を壊さないように気をつけて演じています。

蒙恬(モウテン)役・野島裕史さん(以下、野島):お話を伺った時、男臭い作品が大好きなので、とても嬉しくて、どんな役なんだろうと期待していたら以外と男臭くなくて(笑)想像以上に演じるキャラが軽やかで飄々とした感じなので、キングダムの世界を壊さないように、この役柄を体に染み込ませていければと思います。


――作品やキャラへの印象と、演技を通じて伝えたいことはなんでしょうか?

森田:信のイメージは確固たるものが出来ていますが、成長して、少し人間らしくなったと思います。最初はものすごく飢えて、狼みたいな印象でした。僕自身も第1期が始まる前に減量して、飢餓感というものが出しました。それに比べると、骨も太くなり、筋肉もつき、青年になっているのではないかと。まだ少年らしさは残っているのですが、青年らしい所がでてきたかなと思います。ただ、荒々しさという部分では、飢えた狼というよりも、狼の王になる途中の若頭ぐらいまでには成長したと思います。
「キングダム」は第1期から『生き抜く』ことをテーマにしています。そこは変わらず伝えていきたいと思います。今までは原っぱで自由奔放に生きてきた彼が、人間社会の中に入り、ただ闇雲に生きているだけではいけないという部分にも気がついていきます。それは、学校や社会など、現代社会で生きることにも通じることだと思います。時代と背景は全く違っても、その中で強く『生き抜く』という強い意志をどうやったら持っていけるのかを、この作品に込めて伝えていきたいと思います。

福山:嬴政は春秋戦国時代を舞台に後の秦の始皇帝になる人間なので、どのような経緯で始皇帝になっていくのか楽しみです。歴史上の人物ではありますが、「キングダム」という作品における彼の人格、そして生きてきた環境があって、信念に順ずる意思の強さ、少年らしからぬ胆力と先を見据える能力がありまして、今後どんな皇帝、大王になっていくのか楽しみです。

細谷:王賁の第1印象は、なぜ信に対して、強く身分を気にするのかという所から入りまして、原作を読み進めていくうちに偉大な男を父に持つというプレッシャーや寂しさがあるんだろうなと感じました。英才教育を受け、エリートとして育てられ、将軍になるためにはこうしなければならないんだという重圧を感じる一方で、自由に一生懸命生きてきた信が羨ましかったりもするのではないかと。エリートで強固なバリアがあるが、中には寂しさや弱い部分があるというキャラクターという印象を持っています。
本気で何かを手に入れるためには、激しい時代において生き残るためには、何かを成し得なくてはならない。ちゃんと生きるというと可笑しな言い方ですけど、本気で生きるという部分が伝わればいいなって思います。

野島:キャラクターの印象は、ものすごく男臭い個性豊かな面々の中で、以外と飄々としたイケメンなので・・・イケメンを演じさせてもらえるので嬉しかったですね(笑)
僕は作品のワンピースなので、みんなで一つの「キングダム」という作品を作っていければと思います。誰しも死がすぐそばにあった時代を生きる緊張感を伝えられればと思います。


――現場の雰囲気や、何かエピソードがあれば教えてください?

福山:現場自体はスムーズに進むのですが、だからこそ、失敗すると総突っ込みがはいるんです・・・そういうのを見ていると絶対最初にだけはとちりたくないと思います(笑)

森田:この現場は人の揚げ足をとるのが好きな現場なので(笑)。戦国の世のように、弱みを見せると首を取られるので一切見せてはいけないのですが・・・細谷くんは(アフレコ)1回目のとき洗礼を受けたんだよね?でも、この現場を嫌いにならないでね。

細谷:ならないです!(笑)

森田:現場はこんな感じで男子しかいないんで、部活みたいです。

福山:このアフレコ前に別の女の子ばかりのアフレコ現場でいい匂いするなと思ってやってたんです。それで、ここの現場に入ると本当に汗臭いんだなって感じますもんね(笑)

森田:合戦のシーンでは汗をだくだく流しながら喋るので、一人で室温を上げてしまうんですよ。それがたまに来る女性陣には嫌がられてますね。

野島:人の揚げ足を取れる仲のいい現場で、皆さん顔見知りではあるのですが、新しい現場に入るのは緊張するもので、早めに入って空気感を感じてました。
僕も揚げ足をとれるよう頑張ります(笑)

細谷:現場は雰囲気がよくて、すごい皆さんフレンドリーです。
僕はアフレコ二度目で転校生状態ではあるのですが、気さくに話してくれて、リラックスさせて頂ながら収録させて頂いてます。  


――自分の演じるキャラ以外で気になるキャラクターいますか?

森田:好きなキャラは蒙恬、王賁ですね。物凄くキャラが立っています。以前は、信と政と河了貂が三人で行動していたのですが、この後は信、蒙恬、王賁の三人が千人将になり将軍を目指していくので楽しみです。蒙恬はすぐ仲良くなってくれたのですが、王賁はしたたかですので、足元をすくわれるのではないかと心配です。

福山:我々1期から参加しているメンバーは原作が面白くて読み進めているので、このキャラは誰が演じるんだろうとか考えたりするのですが、僕は桓騎と王翦ですね。原作を読んでても好きなキャラです。

細谷:僕は李牧ですね。交渉術に長けていて、すごい知性の持ち主で、文官のたたずまいをしてるのに、武将としての雰囲気も持ち合わせていて気になります。

森田:2期の2話目で李牧と呂不韋の舌戦があるのですが、この戦いはキングダムの面白さの一つです。言葉だけで国と国を賭けて争う二人の怖さ。是非ここは見てください。

野島:現段階では蒙恬を一番大事にしてますので、他のキャラクターを気にかける余裕がないですね(笑)


――第2期の1話、2話の見所を教えてください。

森田:第2期の舞台は、第1期から少し時間が経過しています。ですので信の成長を見てほしいですが、かといっていきなり大人になってしまっていてはおかしいので、親戚の男の子が久々に会うと、声が低くなってたり、身長が伸びていたりするような成長を声で表現したいですね。作品では李牧との再会で、信が李牧にいう台詞、そこに信の成長と熱さをこめています。是非御覧下さい。

福山:激しい大戦から一転、知略を重んじた、大人達の「静」の戦いを楽しみにして欲しいです。
新しいキャラクターも登場し、知略の戦いがメインになるので、それぞれのキャラクターの気持ちや思いがより一層感じられると思います。?政に関しては、聡明で、意思は強いのですが、まだまだ大王としての本人の力は微々たるものなので、呂不韋が話している時などは、あまり言葉を発することができないんです。その中でも自分が大王になる意思や考えを信とのシーンでは話しているので、幼い王が今後どうなっていくのか注目して下さい。


――登場シーンの見所はどこでしょうか?

細谷:信の事を「君たちの専門は戦ではない、自分達は小さい時から英才教育を受け、戦争をするために育てられたエリート集団なんだよ」と言うシーンがあるのですが、一見、身分の差を分からせる冷たく見えるシーンなのですが、逆に信の存在をすご意識しているシーンでもあってその事を考えながら演じました。

野島:男臭い世界で急に飄々とした軽やかな奴があらわれるので、何だこいつは思ってくれたらうれしいです。空気感が違うなと感じていただければありがたいです。


――第1シリーズから、演技を変えた部分はどこですか?

福山:嬴政にいたってはほぼ変えてないですね。
ニュアンスが違うという事であれば、成?の反乱を鎮めた時一緒にいた、信や河了貂と一緒の時は笑うようになったり、物腰が柔らかくなったりしますのでそういったささやかな部分は今後でてくるのではないかなと感じます。

森田:以前よりも声を太くしています。ただ、太すぎると大人になってしまうので、微妙なさじ加減は悩んでいますが。基本的には荒々しくしてはいるのですが、一方的に自分の意見を突きつける感じではなく、相手の心を感じての発言になっています。


――ファンの方へメッセージをお願いします。

細谷:キングダムに関われて、演者として本当に幸せだと感じています。「キングダム」は男性ファンが多い様なので、同性の方から「王賁いいね」と言って頂けるよう頑張ります。

野島:原作を読んで、映像化するとどんな迫力になるんだろうと思っていたのですが、アニメも熱量がすごいのでその熱量のウェーブにのっていきます(笑)。1期からの世界感を壊したくない一心です!

福山:原作好きの方、アニメからファンになった方、どちらの方からも愛されるように頑張ります。原作を読んでいると、演者として「早く言いたいな」と思う台詞もあります!そんなところも含めて、期待しながら付いてきてください!

森田:「キングダム」のテーマ「生き抜く」を皆さんに伝えられたらと思います。僕自身も先日、アナフィラキシーショックで生死の境から生還したのですが、退院して思ったのは「生きてる事は勝ちだな」という事です。どんな形であれ、生きることが一番だと感じました。また、あんなに「死」は近い所にあるのだなとも感じ、凄く驚きました。その中で「生」を拾って、この作品に携わっているのですから、もっと皆さんにこの作品を通し命の大事さを伝えていければ、その一端を担えればと思います。


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■キングダム第2シリーズ
NHK BSプレミアムにて6月8日より毎週土曜午後11時45分から放送開始 
■キングダム第1シリーズ
NHK 総合テレビにて 毎週月曜(日曜深夜)午前1時10分から放送中


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