先日紹介した梶浦由記さんの20周年ライブ『梶浦由記/FictionJunction 20th Anniversary Yuki Kajiura LIVE vol.#10 “Kaji Fes.2013”』から、ライブレポートが届いたので紹介しておこう。
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 開演前のBGMが止んで場内が暗転すると、客席は期待の拍手を上げた。そこに流れてきたのは聴きなじみのあるイントロ。ステージ上に3つのシルエットを見つけると、会場からは再び拍手が沸きあがる。バイオリンとピアノが音を奏で始め、歌い出しに合わせてHikaruにスポットライトが照らされる。Kalafinaのデビュー曲「oblivious」をもって、梶浦由記音楽活動20周年の祝典、そしてYuki Kajiura LIVEにとって最大規模の#10の始まりが告げられた。


 Kaji Fesが近づくにつれ、記念すべき1曲目に何が来るのか、独自の予想を楽しんでいたファンはいただろうし、Kalafinaスタートを予想した人も少なくなかったと思う。だが、Hikaru、Wakana、Keikoの3声に、戸丸華江がさらなる厚みと清冽感を加えるという、まさにCDと同じ完成版を生で体験できるとは思いもしなかったのではないか。YKライブ経験者にも、今回が初見という人にも、これが「Kaji Fesなんだ」と思わせるに十分なスタートだった。


 続く2曲目には、Kalafinaにとって最新曲と言っても良い「consolation」。大きく時を飛び越え、懐古の情を一気に切り裂くように4人の声が会場を走る。サビ前に魅せるWakanaの伸びのある声もいつもに増して力強かった。3曲目にはアルバム『consolation』にも参加した佐藤芳明を迎えての「花束」。イントロは佐藤のアコーディオンから始まり、ピアノがその伴奏を引き継ぐ。息づかいまでもが感じられるHikaruの歌は情感に満ちている、そんな曲だった。


 歌い終えたKalafinaがステージ中央にある階段に移動すると「signal」が始まり、白を基調とした衣装のKalafinaとは対照的な、黒い衣装のYuriko Kaidaが階段の上に現れる。いつもならKalafinaだけで回すボーカルに、戸丸に続いて登場するゲストボーカル。そのお祭り感によって会場は盛り上がりを増していく。だが、勢いと高揚感を備えつつも“聴かせる”のがYKライブ。続く「ひかりふる」ではソロで歌うWakana、声を重ねるKeiko、Hikaruと一人ずつにスポットが当てられていく。バックのスクリーンには雪のように降りしきる光の粒の映像が流れ、曲と照明と映像とが相まって一つの世界を形作り、神々しさを感じさせた。


 そして、「お祝いの思いをこの曲に込めたいなと思います」(Keiko)というコメントの後に流れてきたのは「あんなに一緒だったのに」。「ANIMAX MUSIX Fall 2010」で歌ったことがあるとはいえ、つい客席は大きくどよめいてしまう。細かく主メロとコーラスを入れ替わりながら3人が歌い紡ぐ様子は、歌に思いを込めつつ、順に歌を何度も手渡していくようだ。そしてラスサビ前、無音の中での“あんなに一緒だったのに”で3人は思いを握り締めるように声を揃える。


 ここでKalafinaは退場するが、佐藤は一人残り、アコーディオンで「ordinary sunset」を。そして佐藤がいるならば、と「Romance」が演奏される。2012年9月、新国立劇場で開催されたvol.#9の「3days Special」は伝説として名を残すだろうが、その中日(Sound Track Special)で私達が生アコーディオンの素晴らしさを教わった曲でもある。あの時はクロマチックアコーディオンのかとうかなこを迎えたが、今回は佐藤がその役を。階段の最上段でアコーディオンを抱える佐藤、その眼下でクラシックギターをかき鳴らす是永。二人によって、異国感溢れる切ない楽曲は、以前よりも無骨で男らしい姿を見せてくれた。

 
 聴く曲からさまざまな感情や思考を喚起させられるのもYKライブの特徴だが、そうやって楽曲者に思いを馳せていると主宰である梶浦が登場する。ようやくだ。Kalafinaセクションではあえて、いや、Kalafinaライブではいつものこととしてピアノを櫻田泰啓に委ねた。自分の名が冠されていようが、20年のお祭りであろうが、その線引きの仕方は梶浦らしい。


 ここでステージにKaidaとKaoriも登場。また、二人が歌う間にWakanaとKeikoはコーラスを交えながら、それぞれがKaidaとKaoriの左に滑り込む。いつものFictionJuncitonポジションの完成だ。しかし、4人の後方、中央の階段上には白いロングドレスのASUKAが。『Vol.#9 渋公Special』と同じく、5人での「everlasting song」はなんと爽やかなことか。


 続けて「Parallel Hearts」を終え、梶浦は集まった5000人以上のファンに挨拶を述べる。「皆さん、こんにちは。ホントだったら“こんばんは”と言うタイミングですけど、まだ今日は“こんばんは”には早いですよ」「このライブは初めっから5時間予定です」「(午後)8時終了予定をなるべく守るために早速(次の曲を)お届けしたいと思います」と、今回のライブの趣旨や概要を自虐的に説明しつつ、ファンを和ませていく。


 ここからはFJセクション。梶浦から「YKライブのレギュラー」と紹介された歌姫4人で、「Distance」「時の向こう 幻の空」「stone cold」というシングルタイトル4曲を一気に歌い切る。どの曲も普段のYKライブなら要所要所に置かれる楽曲のはずだが。実に贅沢だ。


 ライブはまだ1/4という段階で、惜しげもなく大きな熱狂を引き出した梶浦は、次に演奏するセルフカバー曲について説明し始める。曲はSee-Sawの1stアルバム『I have a dream』に収録された「うた」で、元々は「初めて(書いた曲)ではないにしても4番目までには書いたであろう」古い曲だ。当時は「もっと華やかな方がいいよ」ということで派手なアレンジとなったが、今回は「20周年記念ということで初心に返って」「地味~な」アレンジバージョンで皆にお届けすると告げる。懐かしい曲を前に本人も色々と思い出したのか、貴重な話が梶浦の口からこぼれ落ちていく。


 「当時は今の3億5千万倍ぐらい口下手で、本気で音楽のほうが雄弁に物事を語れる」と思っていた梶浦は、「言葉がすべて歌になったらいいな」という思いから詞を書いたのだが、結果、「その頃の音楽に対する真剣な思いが歌詞に残」り、「その時の自分を曲に刻めた」「書いておいて良かったな」と思える曲になったと教えてくれた。メロディは「鳥の声をモチーフ」に書かれた曲で、「ひらひらと」「非常に明るくピュア」。そこで今回は、ASUKAに歌姫をお願いしたというところまで話して、曲へと移っていった。この曲、「歌詞がすごく可愛いんですよ」とも梶浦は語ったが、メロディも含めて何もかもが可愛い。聴いていると少し気恥ずかしくなるような、それでいて多幸感に包まれる。


 今回、梶浦由記の曲にもライブにも欠かせない赤木りえのフルート演奏も加わった。伸びやかで爽やかなASUKAの声の周囲をフルートが飛び回り、間奏からはHikaru・Kaida・Wakana・Keiko・Kaoriによる豪華コーラスワーク。バイオリンも美しいが、マーチのように軽やかなスネアが合わさり、本当に穏やかな幸せを与えてもらえる時間だった。こうして新たに命を吹き込んだ「うた」を聴かせてもらえたことに感謝を述べたい。


 そこから、「可愛いセクション?」とでも呼びたくなる選曲が並ぶ。イントロのピアノが可愛く、心晴れやかになる「when the fairy tale ends」。曲の間、スクリーンには扉が描かれては開き、その向こうにさまざまな景色(青空と白い雲、海底散歩、枯れ木と太陽、そしてまた青い空と白い雲)が現れ、YKライブには珍しい具象的な映像に楽曲の明るさを印象付けられる。そして、バイオリン、フルート、ピアノの共演がキュートな「homecoming」へ。


 そして「overture」を挟んでの「circus」。実はここまでフロントバンドメンバー以外の歌姫やゲストミュージシャンは、「魔法で出てくるんです。曲が始まるとそこに必要なプレイヤーさんが登場しまして、必要な音を奏でてくれます」と梶浦が説明したように、全てではないにしても、ステージに上がる際は見えないように暗転させ、歌い出しに合わせてスポットライトを当てることで「登場」を演出していた。だが、YUUKAの時は違った。会場は明るく、KaidaとHikaruをコーラスに立つ中、YUUKAは中央にある階段を向こう側から上がって現れた。まるで水平線の先から舳先を現す船のように少しずつ姿を現す様は、否が応にも盛り上がりが高まるシーンだった。ライブでファンに歌う姿を見せることが少なかったFJYということで、パフォーマンスにファン達は大きく盛り上がる。その勢いに乗って、同じくFJYの2ndアルバム収録の「荒野流転」を連続で歌い上げたところで、一旦MCに入り、梶浦はYUUKAを交え、FictionJunctionというプロジェクト名に込められた意味を説明する。そもそもFJで梶浦は、作詞曲・編曲を行っているもののボーカルはとってはいない。といって歌い手に合わせて当て書きした曲というわけでもないので、梶浦由記名義にするのもボーカル名義にするのも不自然なことからユニット名が付けられた。だが、そこには勿論、梶浦なりの思いもしっかりと埋め込まれている。


「Fictionという言葉が私はとても好きで、(FJとは)参加してる人皆のFictionを寄せ集めたユニットという意味なんですね。で、私の中ではFicitonって“自然”じゃなくて人間の手で作ったものと捉えていて……。この世界って、鳥の声とか川のせせらぎといった美しいものですでに満ち溢れているじゃないですか? でも、人間は“俺はこれをこの世界に響かせたいんだ”って色々なものを書いていて、私はそういう、人間が汗水たらして作ったものが愛しくてしょうがないんですよ。自分でもそういうFictionを作り出したいと思ってるし、他のプレイヤーさんが作り出した音(=Fiction)が好きなので、それらが“Junction(交差)”するという意味を込めて付けたんです」


 その後、佐藤芳明を招き入れ、アコーディオンがなくてはならない「blessing」を、フルートとバイオリンが魅力的な「nostalgia」、そして、梶浦とYUUKAの二人だけで奏でる「六月は君の永遠」とつなげていった。「六月-」はブースは分けながらも「せーの」でレコーディングした曲で、「二人で音楽やってるって感じがする」(梶浦)、「すごくレコーディングが楽しかったのを歌うたびに思い出す」(YUUKA)と想い出のつきない曲だ。そして、FJYの代表曲「暁の車」も二人だけのバージョンで……と思わせておいて、2番からはバンドメンバーを従えての「暁の車」で駆けていく。さらに、「Silly-Go-Round」「nowhere」を再びコーラスとして現れたHikaru・Kaidaと共に、YUUKAが颯爽と歌い上げる。


 そして1部の最後に持ってきたのは再びSee-Sawから。「YUUKAちゃんに合うな、ぜひ歌ってほしいな」と思ったという「優しい夜明け」だ。バイオリンとフルート、そしてYUUKAの声が絡み合うメロディに夢心地になりながら、FJYセクションの、そして1部の終わりをかみ締めた。


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 20分の休憩を挟んだ2部は、「point zero」から始まった。この曲はなんといっても、左にWakana・Kaida、右にKeiko・Kaoriを従え、中央に立つ笠原由里の存在感。会場の隅々、ありとあらゆる場所までその威光を届かせるような声は圧倒的で、演奏後、「ラスボス!」「絶対倒せない感じ(笑)」と称した梶浦には会場全体が笑いながらもうなずいていた。そんな曲から間髪入れず、今度は戸丸が登場。Kaidaとの競演が見事だった「let the stars fall down」、Keiko・Kaori・Kaidaのコーラスを受けながら高く上空へと声を舞い上がらせる「lotus」を披露した。


 ここで梶浦は、ベストアルバム『WORKS』を編集する際に「いつかライブで」と思い描いていた「Rainbow」を持ってくる。しかもボーカルは、Sound Horizonやさまざまなサウンドトラック曲で活躍するRemiに依頼。Remiは、KAORIと組んでの「Luminous Sword」でもピュアに響き渡る声を聴かせてくれる。そして、FJの歌姫4人での「Historia」「credens justitiam」が展開された。「Credens-」はvol.#7からの皆勤曲だが、赤木りえのフルートと絡み合うように、FJの歌姫、伊東えりの声が加わっていくラスサビは何度聴いても美しい。


 まだまだ続く2部のサントラ祭り。ここからは『ツバサ・クロニクル』セクション(つまりは伊東えりセクション)であった。伊東・赤木が荘厳な雰囲気を作り出す「voices silently sing」「once upon a time there was you and me」、そしてvol.#1・2から演奏され、初期のYKライブを支えた「a song of storm and fire」へ。しかし一息だけついて、拍手を受け入れるとすぐに「crush」に突入。この魅惑的なインストゥルメンタル曲に続くのは、伊東えりとKeikoが魅せる「alone」、歌姫が登りつめていく歌声を聴かせる「bloody rabbit」、そして、直前の歌姫から急速にギターの指弾きでロックで終息させる「contractor」。もはやただただ見守るしかない怒涛の『Pandora Hearts』メドレーが繰り広げられた。


 「時々、レコーディングのスタジオで自分の曲なのに、背筋に寒気が走ることがあるんですよ。そういうものは一人では作れないんですよね。そんな奇蹟を巻き起こしてくれるメンバーです」そんなMCを挟み、フロントバンドメンバーに佐藤芳明を加えて始められたのは「We’re Gonna Groove」。跳ねるアコーディオンに魅せられ、爪弾かれるギターの弦の小気味良さに夢中になる曲だ。やはり真下監督セクションとなると、ギターとアコーディオンの活躍が目立つ。vol.#1からの常連「canta per me」も今回は、アコーディオンの佐藤とKaidaの二人だけでの演奏。Kaidaも素晴らしかったが、胸を締め付けられるような始まりのアコーディオンソロは、ライブ後もふと思い出してしまうような強い印象を残した。


 そして、先ほどの衝撃が思い出される笠原を迎えての「salva nos」の後に続けられたのは、会場中が熱望した『.hack//SIGN』の「the world」。リリースされたのは10年以上も前だが、その時から「いつか生で聴きたい」と多くの者が恋焦がれたEmily Bindigerの登場だ。曲中にも関わらず、抑え切れない拍手と歓声が彼女を迎える。曲終わりにも起こった拍手が鳴り止むのを待って、「key of twilight」のイントロが流れると、またもや歓声が起きる。イントロでは手拍子まで。皆がEmilyに飢えていたのが分かるというものだ。Emilyも会場全体からの愛情を感じ取っているのか、『.hack』の世界で歌われた原曲と違い、この日は客席に対する愛情をむき出しにして歌った。

 曲が終わると、「今日、彼女をここに迎えることができて、一緒に歌ってくれることが本当に嬉しいです」と梶浦がEmilyを紹介する。なにせ、「私があまり考えずに好きなメロディを書くとEmily(の曲)になるんですよ」と梶浦が話したEmilyである。その相性は抜群。それを証明したのが、梶浦のピアノだけを連れて、Emilyが一人でボーカルをとった「fake wings」だ。そしてこれも人気曲の「forest」。しかも、これまでのYKライブで「forest」を担ってきたKeikoが、Emilyの後ろでコーラスを重ねる。本人も「Emilyの後姿を見ながら歌うのはすごく素敵な気持ちになれて」と終演後に話していたが、見ている我々も思いが募る光景だった。


 次の「目覚め」は、FJ歌姫の4人と戸丸という構成。間奏では手を振り、ノリを表していた戸丸が可愛らしい。そんな戸丸と入れ替わりで登場した笠原は、「MATERIALISE」でこの日三度目のノックアウトを観客に与える。続いて、ギターが刻み、ドラムが刻み、梶浦が「1、2、3、4」のカウントを数えて始めたのはYKライブのアンセム、客席からも合唱が沸きあがる「zodiacal sign」だ。梶浦自身、コーラスでかなり熱唱したらしく、演奏後にMCを始めようとしたら、自分でも驚くほど声が枯れてしまっていた。慌てて水を飲み、息を整えてから最後のMCを話し始める。500人から始まったライブが5000人に来てもらえるまでに成長したことは、「奇蹟が起こったよう」だが、「皆が一緒に積み重ねてこられた」結果でもある。「まだまだ続けていきたい」「惜しむらくは、今日のKaji Fesが1回で終わっちゃうこと」とここまで話すと、来年に開催予定のYKライブvol.#11を発表。しかも、東京近郊、大阪、仙台、名古屋、福岡を回る、久しぶりのツアーということで鬼に笑われても来年に思考が跳んでしまう。


 本編最後は「Sweet Song」。甘いけれど別れの切なさも込められた曲はやはり公演のラストに実に相応しい。直前のMCでも話したような、客席との別れが惜しむ気持ちが受け取れる曲だ。


 5時間以上を堪能してもまだまだ味わい足りない梶浦サウンドだけに、客席からはすぐさまアンコールが巻き起こった。それに応えて用意されたアンコール1曲目は、なんと「the image teheme of Xenosaga Ⅱ」。本編ラストの余韻を打ち消すどころか引き継ぐ、『Xenosaga』曲だ。曲の終了後にEmilyが現れ、何を歌うかという期待の中で始まったのは「everytime you kissed me」。Emilyの歌声にKeikoが、WAKANAが、Kaidaが加わり、赤木がフルートを添える。


 以前、vol.#1を振り返ってもらった時に、「作るとは違う音楽の喜びを思い出して、味を占めてしまったんです」「勿論私は、時間をかけて構築する録音系が好きなんですけど、(作ってから聴く人に届くまでの)タイムラグは寂しい。だから、フェイストゥフェイスで音楽を届けられ、目の前で喜んでもらえるライブは、音楽を作ったり奏でたりする者にとって最高の喜び、ご褒美なんですよ」と話した。それはこの10年間変わらない梶浦の気持ちで、YKライブのたびに話す「ライブは楽しくてしょうがない」「素敵なご褒美」という言葉をこの日もここで述べた。


 そして、21人版「open your heart」。タイプは違うものの、聴く者の心を開かせる歌声次々と響いていく。戸丸から始まり、伊東、Emily、間奏で今野のバイオリン、Hikaru、笠原、Emily+FJ四人、佐藤のアコーディオン、Remi(歌い終わるとKaidaに「ハイ」とマイクを渡す仕草が可愛らしい)、是永のギター、そこに重なるASUKA、櫻田のシンセ、赤木りえのフルート、EmilyとKaida・Keiko、そこに別メロディを重ねるYUUKA、そしてKaori・戸丸・Wakana・伊東が加わる。こうして書き並べてもあまりの豪華さに、あらためてあの場にいられた幸せを感じる。梶浦は終演後「もう幸せすぎて」と話したが、きっとそれは会場にいた全ての人が同じ気持ちだったと思う。


 最後に。『Kaji Fes』は梶浦音楽を存分に楽しむ場であり、梶浦20周年を祝う場であったが、梶浦自身も音楽を存分に楽しんだ場であった。アンコール終了時、客席に向かって「どんなに自分達が素敵な顔してるか知らないでしょ(笑)。すっごい幸せでした!」と梶浦は言ったが、彼女の顔もこれ以上ないほど「素敵な顔」だった。そんな梶浦の笑顔を生み出したのはファンの力であり、Kaji Fesが開催できたのもファンの力である。今日集まった方も、今まで来場された方も、来ようとして来られなかった方も、いつも梶浦音楽を愛してくださる方がこの極上のフェスを作り上げたのだと誇りに思ってほしい。ステージ上・下を問わず、共に今日のライブを作り上げた仲間達とまた集まれる日を待ち望んでいる。

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ライブレポートにもあったように、とても豪華なメンバーが揃った今回のKaji Fes #10。残念ながら見に行けなかったファンは、来年開催予定のYKライブ#11を心待ちにしておこうっ♪

Yuki Kajiura LIVE vol.#9 “渋公Special " [Blu-ray]
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