さて、先週はあんなに暖かかったのに、この週末は寒いですねー。こうして梅雨に向けて季節が移り変わっていくのしょう(関東のお話です)。この涼しい週末をみなさんはいかがお過ごしでしょうか?僕は仕事、仕事で超大変です。その合間にこれを書いてます。
さて、この数日頭から離れない作品、そして曲について今回は書きたいと思います。本当はこの作品、曲については書きたいこと、書くべきことがいっぱいあって、勢いで書いちゃいけないと思うぐらいなんですが、今、この作品で頭がいっぱいなのです。
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画像は『メガゾーン23 青いガーランド』公式サイトより


この『メガゾーン23』。80年代にアニメファンだった人の多くが、好き嫌いは別として忘れられない作品の1つに挙げるのではないでしょうか?

同作は1985年に第1作が作られ、その後全3作が制作されたOVAシリーズ。今回紹介する1作目は当時としては異例の大ヒットとなりました。まず、85年の前半においてOVAというジャンル自体がまだ始まって間もないものでした。今では考えにくいことでしょうが、そもそも80年代前半にはTVアニメと劇場用アニメの2種類が商業アニメのほぼすべてを占めていました。TVアニメは主に原作、トイ(お菓子などを含む)を売るための“PV”としての側面が強く、今のキッズ向けアニメのビジネスモデルに近い形で展開されていました。その中でリアルロボットアニメがヒット、その影響はアニメ全体に及び、これまでより高い年齢層をターゲットにした、あるいはターゲットは変わらずとも内容は大人の鑑賞に耐えるように“高度化”した作品が続々作られるようになったのです。

そして時代はTV、劇場、どちらの枠でも制作が難しい企画をビデオソフトのみで発売するという流れを生み出します。それはキッズ、ファミリーを意識しないで、“アニメファン”のためだけの作品を作ることができるようになったとき、18禁アニメをはじめとした、新たな“ジャンル”のアニメが生まれました。

しかし黎明期のOVAは、30分ぐらいの短編映画のような内容で数千円から1万円という価格でした。特定のデザイナーや監督のファンが、そのクリエイターがスポンサーのしばりから解かれた状態で生み出したこだわりの映像を購入する、というようなものがヒットしていた記憶があります。

そんななか登場した『メガゾーン23』は、80分程度の劇場版級のボリューム、当時大ヒットした『マクロス』のスタッフの多くが参加したこともあって、企画された当時から注目を浴び、発売されると数万本とも言われる当時最大級の売り上げを記録したのです。

マクロスの延長ともいえる、可変するメカとアイドルが登場する世界観、現在の声優アイドルのはしりともいえる、アイドル役の声優に実際に新人アイドルを起用するという手法が使用され、さらにそのアイドルが巨大コンピューターが作り出したバーチャルアイドルであるという設定も斬新。そうです、バーチャルアイドルのルーツともいえる作品でもあります。物語をここで紹介したいところですが、書いてしまうと面白くないので、未見の方は実際にごらんになるか、検索して調べてください。ちょっとムチャですが現在のSF映画やアニメに登場するシチュエーションを先取りしたような展開に驚くことでしょう。

で、この作品のテーマ曲が、作中に登場するバーチャルアイドル、時祭イヴが歌っている「背中ごしにセンチメンタル」です。歌っている宮里久美さんは、1984年のホリプロタレントスカウトキャラバンからこの世界に入り、1985年2月に同曲でデビュー。そして時祭イヴ役として声優デビューも果たします。当時まだ10代半ばでしたが、非常におとなっぽい歌い方が魅力的で、それが作品にも独特の個性を与えています。

というわけで、また次回。そういえばこの作品のリメイク企画はどうなったのでしょう?

『メガゾーン23』公式サイト

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