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まとめるとっ!
●TVアニメ『pupa(ピューパ)』が2014年1月9日から放送開始となる
●アフレコ現場でメインキャストにインタビュー!
●2013年12月21日にはイオンシネマ幕張新都心で先行上映会も開催されるぞ!

今回インタビューしたのは長谷川現役・島﨑信長さん、長谷川夢役・木戸衣吹さん、鬼島四郎役・遊佐浩二さん、マリア役・鳴海杏子さん。


――原作を読まれての感想をお聞かせください。

島﨑さん:凄く面白かったです。面白すぎて一気に3巻まで読んでしまいました。アフレコ時は4巻が出る直前だったので、続きが気になって仕方がありませんでした。

木戸さん:表紙が衝撃的でインパクトのある絵だと思いました。読んでみても、妹がお兄ちゃんを食べるという衝撃的な展開で、私も読み始めたら止まらなくなってしまい、4巻の発売が待ち遠しかったです。

遊佐さん:色々な愛情の形、兄妹以外の愛情の形もあるし、様々な人物も登場しますので、非常に興味深かったです。身につまされる部分もありましたし、自分を生き餌に捧げるなんて僕にはできない話ですね(笑)。

鳴海さん:最初に絵を見た時は、夢ちゃんも現も可愛らしくてファンシーなお話なのかなと読み始めたら、夢ちゃんが怪物になってしまい、そこからどんなお話になっていくのか、展開が気になってしょうがなかったです。


――キャラクターの印象と演じられての感想をお聞かせください。

島﨑さん:現は色々と興味深い子で、優しいお兄ちゃんという面と、暴力・破壊衝動を秘めている面という二面性があるのですが、その破壊衝動を無理やり抑えこめるくらい妹のことを大切に思っている、熱くて良い男だなと思いました。遊佐さんが僕にはできないと仰っていましたが、僕も無理だと思います。

遊佐さん:妹がいるのに?

島﨑さん:いるんですけど……

遊佐さん:妹は今がっかりしているよ?(一同笑)

島﨑さん:チェーンソーで割かれたら諦めますね……。多分耐えられない。それだけ現はガッツと愛に溢れているってことですね。でもその反面、気持ちが強すぎる故の危うさも持っていて、とても危ういバランスで成り立っているキャラクターなんです。今回、現のその危うさを演じるのをとても楽しみにしていましたし、実際に演じてみてもすごく面白かったです。

木戸さん:まだ完結していないお話なので、謎が多く知らないこともたくさんあるのですが、夢ちゃんはお兄ちゃん思いで、お兄ちゃん大好きな普通の可愛い女の子です。たくさん叫んだり食べたり、とても楽しい収録でした。現みたいな妹思いなお兄ちゃんが欲しいなと思いました。

遊佐さん:今回は現と夢の二人の視点から描かれているので、僕は負の象徴みたいに描かれています。それは皆さんが見守ってくだされば真の姿が分かると思います。

鳴海さん:マリアはウィルスの研究者で、何が目的なのか分からなかったり、人に対しても何を思っているのか分からず全てが謎です。こういった役を演じるのが初めてだったのでドキドキでした。夢ちゃんに対して優しく接しているようでも、そこに全然優しさがなかったりして、凄く複雑だなと感じました。観ている方に、これからマリアがどう物語を転がしていくのを期待して頂けたら嬉しいです。


――見どころと印象に残ったシーンを教えて下さい。

島﨑さん:兄妹愛の深さも印象に残っているのですが、やはり一番インパクトがあったのは現が食べられているシーンと解剖されているシーンですね。ひたすら食べられるとか、解剖されるシーンは演じたことが無かったので、とても新鮮な体験ができました。役者としては楽しく、現としては苦しく、全力で叫ばせていただきました。見どころとしては、ショッキングでインパクトのあるシーンに目が行きがちなのですが、心理描写もしっかりと描かれているところですね。兄妹愛や、もしかしたら親子愛もあるのかもしれないし、現の二面性や心の葛藤だったり、夢ちゃんの食べたいけど食べたくないという葛藤だったり、そういった心の動きが繊細に描かれている作品でもあるので、それぞれの心の機微にも注目して頂けると、より楽しめるのではないかと思います。

木戸さん:私も食事のシーンが凄く好きです。原作自体が暗く、救いようのないお話なのですが、その中で唯一美しいなと思えるところが兄妹愛なので、お兄ちゃんを食べている食事のシーンは愛があって素敵だなと思いました。現と夢が普通の生活を取り戻すために一生懸命立ち向かっていく姿を見ていると、「頑張れ」と応援したくなります。

遊佐さん:観ている方には伝わりづらいかもしれないですが、木戸さんが食べているシーンが非常に印象的でした(笑)。 ※食事シーンのアフレコ中、木戸さんは実際、色々なものを食べながら収録しました。

木戸さん:ありがとうございます(笑)

遊佐さん:僕らはその姿を観ているのですが、実際のアニメには出てこないので……

木戸さん:恥ずかしいです……

遊佐さん:妹が兄を食べ、兄がそれを受け入れ、それが幾度となく行われるという状況自体が、現実ではありえないことなので、そこまでの愛情を持てるのか?というのが印象的でした。見どころは、今回のアニメでは触りの部分ですので、ある一部分しか描かれていないのですが、誰かから見た印象的な部分がクローズアップされているので、その中で本当のところを見抜いてほしいなと思います。

鳴海さん:私もベッドの上で食べられているシーンがラブシーンを観ているようなドキドキ感があって凄く印象的でした。見どころは兄妹愛ですね。食べる、食べられるだけでなく、お互いを守るために、夢ちゃんと現が一生懸命になっているところは心を打たれますので、そこが見どころだと思います。


――番組を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

島﨑さん:ショッキングだったり、インパクトのあるシーンがありますが、繊細な心理描写も大切にしている素敵な作品で、僕自身も作品のファンになりました。キャスト・スタッフの皆さんも、原作の良さを損ねないように、且つ映像作品として新たな魅力を引き出せるように全力で取り組みました。原作ファンの方にも楽しんでいたけたら嬉しいですし、まだ原作を読んでおらずアニメから興味を持ったという方は、原作と合わせて観て頂けたらより『pupa』の世界を楽しんで頂けると思います。あとはやはりグロテスクな表現が強いので苦手な方はご注意を……覚悟して観てください。

木戸さん:長谷川夢を演じさせていただくことができて本当に嬉しく思っています。あまり演じたことがないような難しい役柄だったのですが、スタッフの皆さんや、キャストの皆さんのお陰で、私なりの可愛いらしい夢ちゃんを演じられたと思います。素晴らしい作品ですので、漫画もアニメもどうぞよろしくお願いします。美しい兄妹愛をぜひ御覧ください。


遊佐さん:非常にショッキングなお話ではありますが1話3分と短く、次のお話が気になると思いますので、ぜひ最後まで見届けていただきたいと思います。四郎はいち部分しか出ていないので、これから描いて頂けたらと思っていますので、ぜひ応援よろしくお願いします。


鳴海さん:続編を作って欲しいと思うくらい、やはり8話だけでは語り尽くせない事がたくさん詰まった作品です。1話1話観る度に、心の変化や兄妹愛も強くなっていきますし、色々な思惑もあるのですが、そういった部分も楽しんで欲しいなと思います。一人一人のキャラクターがたっているので、そこにも注目して観て頂けたら嬉しいです。


――ありがとうございました。


<放送情報>
TOKYO MX 2014年1月9日(木)27:00~
サンテレビ 2014年1月9日(木)26:30~
ニコニコ動画 「pupa(ピューパ)チャンネル」 2014年1月10日(金)13:00~

2013年12月21日(土)にイオンシネマ幕張新都心で『無修正版先行上映会』を開催!


TVアニメ 『pupa(ピューパ)』公式サイト
(C)茂木清香/アース・スター エンターテイメント/「pupa」製作委員会

pupa(1) (アース・スターコミックス)
茂木清香
アーススターエンターテイメント
2011-11-11