0810DX 公式写真(web用)


この記事の内容は
●ニコ生で配信されている鈴村健一さん、前野智昭さんの番組『ファミ通ゲーマーズDX』のイベントが開催された。
●登壇者は鈴村健一さん、前野智昭さんを筆頭に、安元洋貴さん、下野紘さん、市来光弘さん、江口拓也さん、島﨑信長さん。
●トーク有り、チャレンジ企画ありの濃密な2時間!

8月10日、世田谷区民会館にて開催されたファミ通ゲーマーズDX『ゲーマーズDX~LEVEL2~』。声優界から名だたるゲーマーが集まったイベントは、この日日本列島を直撃した台風11号にも負けない、嵐のようなパワー溢れるステージが印象的だった。

夕方の部直前に用意された媒体向けインタビューでは「(昼の部の)チャレンジ7ではプレッシャーで吐きそうだった」(鈴村)とその緊張ぶりを吐露していたが、そのチャレンジ7とはなんぞやと気になる人も多いだろう。

チャレンジ7とは、7人の登壇者がそれぞれに用意されたゲームミッションを一発でクリアしつつ次の人にバトンを渡し、7つのミッションをすべてクリアするという、過酷で超絶プレッシャーのかかるコーナーのことだ。昼の部未見の私が聞いたところによると、どうやら昼の部では6人目で失敗して、アンカーの島﨑さんまで順番が回ることなく失敗に終わってしまったとか……。夕方の部ではリベンジを誓っていた一同だったが、結果はいかに?

ということで、イベントのトップを飾ったコーナーが今話題に挙がった『めざせコンプリート! チャレンジ7』だ。初っぱなからラスボスが登場し、登壇者の7人は緊張を通り越して吐き気すら感じているとか。盛んに水を飲み口の渇きを癒す下野さんの行動が、プレッシャーの大きさを否応なく感じさせる! そして緊張のチャレンジ内容の発表、スクリーンに映し出された内容は……。

1.鉄山靠をいっぱつで決めろ!(バーチャファイター5 ファイナルショーダウン)/前野
2.99秒以内に3連鎖を決めろ!(ぷよぷよ)/江口
3.ステージ1をクリアせよ!(沙羅曼蛇)/鈴村
4.アッパー→キャンセル→昇竜拳をいっぱつで決めろ!(ストリートファイターⅡ)/安元
5.1面をクリアせよ!(パックマン)/島﨑
6.生き残れ!(ボンバーマンウルトラ)/下野
7.パー以上のスコアを出せ!(みんなのGOLF6)/市来

ゲームファンなら「なんだよ、簡単じゃん」と口を揃えていうだろう。もちろん、壇上の7人も同じことを思っているし、実際ノープレッシャーであれば難なくこなしてしまうものばかり。ただ、ステージには魔物が潜んでおり、さらに「見られてのプレイ」は想像を絶する重圧がかかるもの! そう、実際に昼の部では失敗しているのだから……。

チャレンジが始まった。トップバッターの前野さんはプレッシャーのかかる一番手で、見事な鉄山靠を繰り出し文句なしのクリア。続く江口さんは「途中でロジックが崩れた」と焦りながらも、ぷよを両サイドに積み上げ最後は力業で3連鎖を達成してバトンを繋ぐ。そのバトンを受けた鈴村さんが失敗! なんと途中まではノーミスで進んでいたにも関わらず、ボス戦寸前でまさかの凡ミスを犯し自機が大破。

大歓声が悲鳴に変わる! すわっ、失敗かと思われたそのとき、我々の目には信じられない光景が!?

なんと鈴村さんがゲームを続行しているのである! つまり「ステージ1をクリアせよ!(ただし1機でとはいっていない)」的なノリ。確かによく読むと「1機でクリアせよ」とは書いていない! まだクレジットが残っているからと挑戦を続ける鈴村さんは、途中スタートの弱装備にも関わらずその後、見事に1面のボスを撃破。すると会場からは信じられない程大きな歓声が上がっていた。

この雰囲気に後押しされた安元さんは、リュウの「アッパー昇竜」を難なく決め(しかもアッパーの後は、きっちりと小昇竜拳!)、続く最年少の島﨑さんはレトロゲームのパックマンで、玄人をも唸らす見事なプレイを披露し堂々のクリア! 勢いはもう全クリアしかない!

そして6人目、下野さん。挑戦するタイトルは『ボンバーマンウルトラ』の対戦プレイで、7人のCOMを相手に最後まで生き残るというチャレンジ。アイテムの出が悪いながらも、その巧みな交わし技術でタイマンまで持ち込み、その1人も爆弾で挟みクリアは確実……と思われた瞬間! 逃げた先に設置してあった爆弾の爆風に巻き込まれ敗北。信じられない失敗を犯してしまう。

会場からは悲鳴が飛び交い、ステージ上の出演者は頭を抱える。もちろんいちばん落ち込んでいたのは当の下野さんだ。茫然自失。ステージ上で固まる姿は、まるでギリシャ神話に出てくるメドゥーサに睨まれ石になってしまった青年。しかし、ここで「1回だけ再チャレンジができる」というルールを思い出し、リトライで汚名返上を試みる下野さん。結果は高火力爆弾を手に入れ充分な武装を果たした下野さんが、見事に最後の1人を倒してクリア。夕方の部は昼の部では繋げなかったアンカーまでバトンが渡った!

アンカーとなったのは「格闘ゲーム万能説(格闘ゲームが上手ければ、どんなゲームも上手い理論)」を掲げる市来さん。こちらは『みんなのゴルフ6』のホール1で「パー以上をとる」をチャレンジ。簡単に思えるこのチャレンジだが、『みんゴル』をプレイした人なら分かるだろう。そう! プレッシャーがかかる場面の『みんゴル』はやばいのだ! 何がやばいのかというと、このゲームはショットを打つ際に「パワー」と「インパクト」を動くメーターの「目押し」で決めるのだが、コンマ数秒目押しがずれただけでボールは曲がり思わぬ場所に飛んでいってしまうというため、正確なショットを打つためにはとても集中力を要するゲームなのだ!

しかも市来さんはよりにもよってティーショットで「パワーショット」を選択! このパワーショットは「飛距離が伸びる変わりに失敗したときのリスクが大きくなる」という諸刃の剣。素人にはお勧めできない! しかしそこはさすがの市来さん。見事なショットでフェアウエーど真ん中をキープすると、セカンドショットはピンそば3m。このパットも決め見事にバーディーでフィニッシュ。もちろんチャレンジ7も全クリアを達成し、7人はまるで少年のような無垢な姿ではしゃぎまくっていた。

さて長々と紹介してきたが、実はまだこれがまだひとつ目のコーナーだったと皆さんお気づきでしょうか?(笑) この後もゲームにまつわるひとつのテーマについての討論会「ゲーマーズDX的、NO.1裏技&珍技はコレだっ!」のコーナーで懐かしの裏技トークがあったり、太鼓の達人を使って登壇者と会場のファンがチームを組んでトーナメントを戦ったりとゲーム好きにはたまらないステージが続いたが、文字数的にいっぱいいっぱいになってきたので泣く泣く割愛! 

個人的には島﨑さんが『たけしの挑戦状』について熱く語ったり、下野さんがGB版の『聖剣伝説』で自分が見つけたバグ技を紹介したりしてくれた「裏技&珍技」コーナーは「2時間、どうぞ語り続けてくださいませ!」状態でした。

そんな『ファミ通ゲーマーズDX』のイベントですが、なんと次回の開催が既に決定しています。日にちは11月9日。場所は有楽町にある「よみうりホール」。女子が多いイベントでしたが、これはぜひゲーム好きの男性、特に30~40代でファミコンにドはまりしていた世代のファンにもぜひ参加してもらいたい。勇気を持って参加してみてください、懐かしさと共に、家に帰ってファミコンを引っ張り出したくなるはずですから!


『ファミ通ゲーマーズDX』
http://ch.nicovideo.jp/famitsu-gamersdx/

VESSEL(初回限定盤)(DVD付)
鈴村健一
ランティス
2014-05-14


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