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まとめると…
●伊福部崇さん主催のイベント『NATURE GAME』第2回(2nd STAGE)が1月18日(日)に開催された
●前回のルールを拡張させた「フリーワードグリコEXPANSION」に青木瑠璃子さん、田所あずささんら声優と芸人の面々が挑む
●夜の部「side nature」で飛び出した珍ワードの数々を紹介

 2014年8月に第1回が行われ大盛況を博した、放送作家・伊福部崇さん主催のイベント『NATURE GAME』。第2回となる『NATURE GAME 2nd STAGE』が1月18日(日)、東京・南青山のFuture SEVENにて開催されました。

●前回開催のレポート
http://sei-syun.info/archives/51429307.html


 今回行なわれたゲームは前回(2014年8月3日開催)の「フリーワードグリコ」に新ルールを加えた「フリーワードグリコEXPANSION」。大まかなルールは以下の通り。

・プレイヤーは5人。1ターンにつき1人が1名の対戦相手を指名
・制限時間以内に「ぐ」「ち」「ぱ」から始まる言葉をフリップに書く(それぞれがじゃんけんの「グー」「チョキ」「パー」の役割を担う)
・じゃんけんで勝ったら、書いた言葉の文字数だけマスが進む
・各マスはポイント(単位は「NATURE」)が増える青マス、ポイントが減る赤マス、何も起こらない白マスの3種類
・もっともマスを進めたプレイヤーにはトップ賞としてさらにポイントが加算される
・得点の一番多かったプレイヤーが優勝。獲得ポイント(NATURE)と同額(円)の賞金が贈呈される

 ここまでは前回と一緒。今回は新たに以下のルールが加えられました。

・じゃんけんのパターンを追加。従来の「ぐ」「ち」「ぱ」の“クラシック”に加え、「い(石=グー)」「は(はさみ=チョキ)」「か(紙=パー)」の“ジャパニーズ”、「ス(ストーン=グー)」、「シ(シザー=チョキ)」、「ペ(ペーパー=紙)」の2パターンをターン毎に使用
・前回使われた「グレートブリテン及び北部アイルランド連合国」「朝鮮民主主義人民共和国」「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシス……(以下省略。ピカソの本名)」は使用禁止

 詳しくは以下の動画をご覧ください。


伊福部崇さん・向清太朗さん1
司会を務める伊福部崇さん(左)、向清太朗さん(右)

CLEVER全員2
 昼夜の2回開催され、昼の部は知略に長けた出演者の揃う「side clever」が行われました。プレイヤーは前回覇者の青木瑠璃子さん・儀武ゆう子さん・高佐一慈(The GEESE)さん・哲ひとさん・セイワ太一(エルシャラカーニ)さん。

青木瑠璃子さん1
センター試験の国語で満点を取ったという頭脳で第1回を制した青木瑠璃子さん

儀武ゆう子さん1
多くのラジオ番組でパーソナリティを務め、NATURE GAMEでもラジオ関係のネタを多数出していた儀武ゆう子さん

青木瑠璃子さん・儀武ゆう子さん2 青木瑠璃子さん・儀武ゆう子さん1


高佐一慈さん1
どのワードにも大喜利的な要素を盛り込んでいた高佐一慈さん

高佐一慈さん2 高佐一慈さん3


哲ひとさん
マスの進め方では終始トップを走っていた哲ひとさん

セイワ太一さん2
出すワードはもちろん、出演者へのツッコミでも会場を沸かせていたセイワ太一さん

CLEVER全員4
 このside cleverは前回に続き青木瑠璃子さんが連覇を果たしました。

【side clever 結果】
優勝:青木瑠璃子  36000NATURE

2位:高佐一慈    8000NATURE
3位:セイワ太一   7000NATURE
4位:儀武ゆう子   4000NATURE
5位:哲ひと       0NATURE

契約書
 勝敗を分けたのは契約書。マスをもっとも進め、最多NATURE(ポイント)を獲得したたのは哲ひとさんでしたが、青木・哲ひとの2名が提出していた「試合終了時、哲ひとは青木瑠璃子にすべてのNATUREを渡す。ただし、試合終了時に両者が(ラムちゃん風に)『終わったっちゃ』と言わない限りこれは果たされない。賞金は(哲ひとと)山分けする」という契約が成立。結果、哲ひとさんの得点がすべて青木さんに渡り、青木さんが連覇を達成。そして「山分けする」の契約により、賞金は哲ひとさんと山分け。出場経験のある二人が文字どおりクレバーな勝利を収めることに。主催の伊福部さんから青木さんに「NATURE GAMEのはらたいら」の称号も贈られました。

CLEVER表彰 CLEVER総出演者1
青木瑠璃子さんがside cleverを連覇


NATURE全員3
 そして夜の部に行われた「side nature」。こちらはnature(ネイチャー)の名の通り、各プレイヤーが「素」の部分を存分に発揮し、クレバーとはまったく違う展開となりました。出演者は佐藤有世さん、田所あずささん、ナベさん、山本しろう(エルシャラカーニ)さん、カスガ(モモボーイ)さん。さらにジャッジを声優の七瀬亜深さんが務め、特別観覧者(コメンテーター)として青木瑠璃子さんとセイワ太一さん、タレントの夏海紫(なつみ ゆかり)さんが参加しました。

佐藤有世さん3
漢字が苦手で昨年まで小学4年生向けのドリルをやっていたという佐藤有世さん。今年から6年生向けのドリルに飛び級したとか

田所あずささん2
“人類は地球という球体の内側に住んでいると思っていた”という天然さを持つ田所あずささん

ナベさん1
「side natureではもっともclever寄り」と紹介された芸人・ナベさん

山本しろうさん
趣味として作詞作曲を嗜んでいるという芸人・エルシャラカーニの山本しろうさん

カスガさん2
前回に引き続き出場の芸人・モモボーイのカスガさん。

 各プレイヤーの「nature」ぶりが炸裂したside nature。ここからは会場を沸かせた珍ワードの数々を紹介していきます。

佐藤有世さん7
佐藤「頭が悪いなあ……“しのうこうしょう”しよう!」
 第1答から飛び出した、聞いたことのない宣言。佐藤さんの説明によれば「脳が4つあってそれを交渉しあって……」ということでしたが、ジャッジ・七瀬亜深さんの「脳が4つある人を見たことがない」という、こちらも正論なのかどうかわからない判断により却下。

カスガさん1
カスガ「サッカーの“ペリエ アー”」
 世間に知られるリーグとはちょっと違ったリーグ名。対戦相手のナベさんから「『ペリエAダイジェスト』はない!」というツッコミが入りますが、ジャッジの七瀬さんはこのリーグについて「あります!」との判断を下しました。

佐藤有世さん6
佐藤「たいへん! アマゾン川に“ペニシリン”が棲んでる」
 謎の挿し絵つきのフリップに会場からはどよめき。佐藤さんによれば「アマゾンにいて触ると血を吸われる」魚らしいです。司会の向さんから「あれを巡って『仁 -JIN-』というドラマが!?」と驚きの声も。

田所あずささん4
田所「わたしはこの春“シングル”を出しまーす」
 と、ゲームの中に宣伝を入れ込むcleverさを見せる田所さん。なおタイトルは「DREAM LINE」です。

佐藤有世さん5
佐藤「世界最大珍味といったら、キャビア・フォアグラ・“パルム”!」 
 3大でなく「最大」。司会からの「どこにあるんですか? コンビニで売っていますか?」との問いには「売っているわけない!」と、パルムの常識を覆す返答を見せました。

山本しろうさん1
山本「朝早くにすみません。“グッドモーニング”」
 なぜか申し訳なさそうな「グッドモーニング」。じゃんけんに使うワードは普通なのにどこか違った前置きを見せる山本さんです。

佐藤有世さん1
佐藤「古代の歴史書、“チロリアン伝説”」
 辞書にない言葉を次々繰り出す佐藤さん、ついに伝説をつくりました。

カスガさん3
カスガ「女性と“チープタイム”がしたい」
 司会から「どんなタイムですか?」と聞かれ、隣の山本さん協力のもと“チープタイム”を実演。

山本しろうさん・カスガさん1
山本しろうさん・カスガさん2
 これがチープタイムだそう。

ナベさん・山本しろうさん
ナベ「街を歩いて手を伸ばしたら“はしだすかこ”が止まった」
山本「そうです。あなたが溺れたところが“神田川”です」

 芸人対決は“はしだすかこ”という人物が存在しない、というジャッジにより神田川の勝利。しかし神田川にどんなストーリーがあったのかは不明。

NATURE全員6
佐藤「さっき(田所さんと休憩室の)お部屋が一緒になって“ハイブリッド”になっちゃった」
田所「喜びを噛みしめながら“俳句”を詠みたいな」

 声優対決はおあいこ。しかし同業者と同じ部屋に入ってハイブリッドになるという人は初めて見ました。

NATURE全員7
山本しろうさん2
田所「“かいこ”の中にあるアレってちょっと気持ち悪いよね」
山本「誰だよ。おまえの“イチゴ”食べたの」

 山本さんによれば、“おまえ”にあたる人のイチゴを食べた人を責めている、……ということですが、イチゴを食べられた“おまえ”が責められているという謎の状況に場内は困惑。なお田所さんは「繭の中にいるかいこ」と言いたかったようです。

山本しろうさん・カスガさん3
山本「うわー。騙された。“イカリング”かあ」
カスガ「僕の好きなブッダ・ブランドというラップをするユニットが作った造語“いるまてぃっく”」

 どうイカリングに騙されたのか謎ですが、それ以上に摩訶不思議だった「いるまてぃっく」。意味を聞かれたカスガさんも「造語なので……」と説明を断念。

佐藤有世さん・田所あずささん1
田所「“はりがね“で手を切って痛い」
佐藤「ろうで羽を作ったよ“カルロス”」

 惜しいけど微妙に間違う佐藤さんの「らしさ1000%」な言葉が飛び出します。

山本しろうさん3
山本「あなたから見て私は“イングリッシュボーイズ”です」
 司会の「なんですか?」という問いに「そういう劇団名です」と山本さん。さらに「見たことあります?」と聞かれ、「前売3000円で当日6000円だった」「演目名は『あなたの翼は私の翼』」「ブロードウェイにあります、中野ブロードウェイ」と熱心に説明した結果、「そこまで言うなら」と“イングリッシュボーイズ”の存在は認められました。

 そんなハチャメチャな大会の結果は次の通り。

【side nature結果】
優勝:田所あずさ 26000NATURE
2位:カスガ   10000NATURE
3位:山本しろう  1500NATURE
3位:ナベ     1500NATURE
5位:佐藤有世   1000NATURE

NATURE全員10
 きっちり「存在する言葉」を出し続け、マスをスムーズに進めていた田所さんの優勝となりました。しかし、ここで悲劇が。田所さんとカスガさんが「カスガは田所あずさがもしビリだった場合、代わりに罰ゲームを受けるという契約をする。その代わり、田所あずさが1位になった場合賞金は山分け。二人で合言葉『メガネ』を言って成立」という契約書を出していたのに、田所さんが「メガネ」を言っていなかったため不成立。賞金26000円を総取りという形に。非常に申し訳なさそうにする田所さんでした。

CLEVER総出演者5
やってしまった……な仕草を見せる田所さん

伊福部崇さん・青木瑠璃子さん・夏海紫さん 
左から伊福部崇さん、side natureでは解説を務めたside clever優勝の青木瑠璃子さん、同じく解説として参加していた現役東大生のタレント・夏海紫(なつみ ゆかり)さん

セイワ太一さん・七瀬亜深さん・向清太朗さん
左から解説を務めたセイワ太一さん、ジャッジの七瀬亜深さん、向清太朗さん

NATURE総出演者5 
伊福部崇さん・青木瑠璃子さん・田所あずささん・ナベさん 
NATURE総出演者6
 後継者(?)の田所さんを抱き寄せる青木さん。ちなみにこの2人が同時に出演するライブは2014年2月の「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!! 2014」以来。じつはすごいことだったのです。

 昼・夜ともに満員御礼となった『NATURE GAME 2nd STAGE』。前売チケットも早々に完売となっていたため、主催の伊福部さんから「この空間(会場のfuture SEVEN)も好きだけどもっと大きなところ行きますか」という言葉も飛び出しました。次回の出演者、会場、ゲーム内容がどうなるのか。今から楽しみに待ちましょう。


NATURE GAME事務局 official blog
http://ameblo.jp/naturegame




Beyond Myself!
田所あずさ
ランティス
2014-07-30