花とアリスカバーなし


まとめると…
●新宿バルト9ほかで上映中、岩井俊二監督が脚本・音楽・脚本を手がけた長編アニメーション『花とアリス殺人事件』
●2月には乙一によるノベライズも刊行されている
●その乙一から映画に寄せたコメントが到着!

あの頃、世界は輝いていた。
ちょっとした事で大笑いして、些細なことが立ち直れないほどの大事件に感じられた。
そして親友は、いつのまにか隣にいた……。誰もが通った中学 3 年生というかけがえのない時間を「花」と「アリス」が駆け抜ける――


●作家・乙一氏の感想が到着!

『花とアリス殺人事件』感想
作家・乙一
心地よいアニメだった。登場人物に愛着を抱き、いつまでも観ていたいと思わせるロトスコープ作品は珍しい。この技術はまだ人類にとって開発途中の代物だ。岩井監督はそこに見事な道しるべを立てたのだ。
この映画における登場人物は生身の身体性を宿している。しかし表情はアニメ的なディフォルメが施されている。それらが違和感なくひとつの存在として画面内に息づき、抽象性と具象性の境界をふわふわと漂いながら世界観を形成する。両親の離婚、そして婚姻届、それぞれの契約に影響されながら二人の少女の世界観がゆらぎ、そして出会う。そのユーモラスな顛末と、絶妙の会話に、おかしみがどこまでも加速した。

【プロフィール】
小説家。1996 年、『夏と花火と私の死体』で第 6 回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、17 歳の若さでデビュー。2003 年には『GOTH リストカット事件』で第 3 回本格ミステリ大賞を受賞。


【『花とアリス殺人事件』について】
映画『Love Letter』『スワロウテイル』を初め、世界で高い評価を受けてきた岩井俊二監督が、2004 年に原作・脚本・監督を務めた映画『花とアリス』。日常、友情、そして恋に揺れる二人の少女、花(鈴木杏)と、アリス(蒼井優)の姿を描いた『花とアリス』は、蒼井優と鈴木杏がブレイクするきっかけとなりました。
今でも多くのファンに愛され続けている、この『花とアリス』の前日譚となる二人の出逢いのエピソードを、岩井監督自ら、完全オリジナルストーリー&長編アニメーション作品として送り出します。
本ノベライズは岩井監督と親交の深い乙一氏自ら、映画の世界を小説として、新たに書き下ろしたものです。


STAFF:原作・脚本・音楽・監督:岩井俊二
CAST:蒼井優/鈴木杏/勝地涼/黒木華/木村多江/平泉成/相田翔子/鈴木蘭々/郭智博/キムラ緑子
制作:ロックウェルアイズ/スティーブンスティーブン

新宿バルト9他全国公開中!

映画『花とアリス殺人事件』公式サイト
http://hana-alice.jp/

(小説読まねば)

(C)花とアリス殺人事件製作委員会 特別協賛:ネスレ日本 配給:ティ・ジョイ 配給協力:東映 公式サイト hana-alice.jp