まとめると…
●5月16日（土）に「今井麻美バースデーライブ2015『Wonder Place』」が開催された
●『コープスパーティー』の原作者・祁答院慎（けどういん まこと）さんがシナリオを手がけたストーリー仕立てのステージに
●終盤に思いがけないハプニングも……？
毎年恒例となっている今井麻美さんのバースデーライブが5月16日（土）、誕生日当日に東京・豊洲PITで行われました。「Wonder Place」と題された今回は “ストーリー仕立て”“おしゃべりを封印する”という、これまでの今井さんのライブにない構成と予告されていたことから、どのようなステージになるのか注目の集まっていた公演です。
そのステージは、今井さんが読み上げるシナリオ（執筆は『コープスパーティー』を手がけた祁答院慎さん）に合わせ、ダンサー陣がミュージカル風に演劇を繰り広げるという形で展開。
ストーリー内容は、ライブ当日、リハーサルが早めに終わったからと買い物に出たミンゴス（今井さん）が迷子になってしまい会場に戻れなくなり、見慣れない道を行くうちに深い緑の森、“Wonder Place”の中に迷い込んだ。そこは「記憶の魔女」が支配しており、滞在し続けると現世の皆から自分の記憶が消されてしまう……という恐ろしい世界。ミンゴスはしゃべるペンギン「アイペン」に導かれ脱出を目指す――というもの。ちなみに衣装は『不思議の国のアリス』を思わせるファンシーなドレスでした。
ダンサー陣による演劇と、今井さんの歌とでステージは進行。深い森の中をアイペンとともに進むミンゴス。演奏される曲もストーリー展開にマッチしていて、「Rain～手のひらのアンブレラ～」ではステージに雨（エフェクト）が降り注ぎ、「蒼穹ノ月 ～Crystal Moon～」ではバックに月が浮かび上がるなど演出面も目を引きました。途中、帰れるかどうか不安になったミンゴスに向かってアイペンが「みんな待っていてくれるよ。ほら見えるだろ、あの光る草――君たちの世界ではサイリウムっていうんだよね」と言うと会場中が「草」から連想して緑色のサイリウムを振る、という参加型の演出も。
深い森を抜け、動物たちとのお茶会やスイーツでできた家など様々な場面に出会いながらストーリーは進みます。そしてWonder Placeを支配する「記憶の魔女」の城へとたどり着くミンゴスとアイペン。現実世界に戻してもらうよう交渉するも、魔女は「ならぬ、ならぬ！」と徹底拒否。しかし魔女、「どんなにしつこく問おうとも、この城の中心にある記憶の窓を見つけることはできやしない！」と、抜け道の存在をポロリ。
それを聞いたミンゴスとアイペンは魔女のもとを離れ、複雑な城の中を探し、やっとの思いで現世への門を見つけます。しかし、その門は緑と紫の二つ。そうこうするうち魔女が兵隊とともに二人を追い詰め、「間違った門をくぐれば現世からもWonder Placeからも存在は消される！」と、これまた少年マンガの悪役のようなご丁寧な解説。「どっちの門をくぐればいい、ライト（の色）で教えて！」と場内に問いかけるミンゴス。すると普段ライブでは紫のサイリウムが振られる「Limited Love」のイントロが流れ出し、場内が紫に染まる……はずが、ほぼすべてのお客さんが緑のサイリウムを振り、場内は“緑の海“状態に。それでもシナリオに従い「みんな、ありがとう」と言い紫の門をくぐるミンゴス。思わぬハプニングが「ありがとう」の定義すらグラつかせます。
そして、ドレスを脱いだ今井さんがライブTシャツでステージに登場。力いっぱい「Limited Love」を歌い上げ、ファンの盛り上がりも最高潮に。若干の力技もありつつWonder Placeから帰還し、「ただいま」と挨拶。すると、「どこだかわからない場所を走っているうちに靴を落としてしまったの、シンデレラみたい……」と語る今井さん。記者席からは確認できなかったのですが、どうやら靴下でステージに上がっていた模様。演出ではなく着替えが間に合わなかったためにそうなったようで、このMC中に衣装のスタッフが靴を運んでくる、という異例の事態が起きました。そのスタッフに「あなたが私の王子様？」と問いかける絶妙なアドリブも。
MCでは「ミュージカルが好きでそういうライブをやりたかった」「私は踊れないから『影武者に頼めばいいじゃん！』と言っていたのが現実になった」と、今回の開催までのいきさつを説明してくれましたよ。
そしてレギュラーを務める『緑川光・今井麻美・内田彩のチェンクロラジオ』から生まれたキャラクター・ハンフのキャラソン「幻月」、最後は会場全体で「いっしょ。」を歌い上げると、「今井麻美38歳、1年間がんばります！」と力強く宣言。メンバー全員で手をつなぎ、息を切らせつつも、マイクを使わず「ありがとうございました！」と大声で伝えて終幕。
ストーリーを見事に作り上げ、シナリオにないハプニングでも盛り上げてくれた今井さん。この1年も、さらなる進化、よりパワーアップした姿を見せてくれる予感がしました。
【セットリスト】
00. introduction
01. 風と猫のStoria
02. この雲の果て - Angel’s ladder ver. -
03. little legacy
04. Rain～手のひらのアンブレラ～
05. 夢のMAHOROBA
06. 旅人
07. 蒼穹ノ月 ～Crystal Moon～
08. Sunny Place
09. 朝焼けのスターマイン
10. 満天星
11. サ・ヨ・ナ・ラ
12. BABYLON～before the daybreak
13. シャングリラ2015
14. ほんの少しの幸せ
15. クレッシェンド
16. Promised Land
17. 無限旋律
18. ガーベラ～今年の花
19. Limited Love
20. 幻月
21. いっしょ。
今井麻美 オフィシャルWeb
http://5pb.jp/records/sp/asami/
そのステージは、今井さんが読み上げるシナリオ（執筆は『コープスパーティー』を手がけた祁答院慎さん）に合わせ、ダンサー陣がミュージカル風に演劇を繰り広げるという形で展開。
ストーリー内容は、ライブ当日、リハーサルが早めに終わったからと買い物に出たミンゴス（今井さん）が迷子になってしまい会場に戻れなくなり、見慣れない道を行くうちに深い緑の森、“Wonder Place”の中に迷い込んだ。そこは「記憶の魔女」が支配しており、滞在し続けると現世の皆から自分の記憶が消されてしまう……という恐ろしい世界。ミンゴスはしゃべるペンギン「アイペン」に導かれ脱出を目指す――というもの。ちなみに衣装は『不思議の国のアリス』を思わせるファンシーなドレスでした。
ダンサー陣による演劇と、今井さんの歌とでステージは進行。深い森の中をアイペンとともに進むミンゴス。演奏される曲もストーリー展開にマッチしていて、「Rain～手のひらのアンブレラ～」ではステージに雨（エフェクト）が降り注ぎ、「蒼穹ノ月 ～Crystal Moon～」ではバックに月が浮かび上がるなど演出面も目を引きました。途中、帰れるかどうか不安になったミンゴスに向かってアイペンが「みんな待っていてくれるよ。ほら見えるだろ、あの光る草――君たちの世界ではサイリウムっていうんだよね」と言うと会場中が「草」から連想して緑色のサイリウムを振る、という参加型の演出も。
深い森を抜け、動物たちとのお茶会やスイーツでできた家など様々な場面に出会いながらストーリーは進みます。そしてWonder Placeを支配する「記憶の魔女」の城へとたどり着くミンゴスとアイペン。現実世界に戻してもらうよう交渉するも、魔女は「ならぬ、ならぬ！」と徹底拒否。しかし魔女、「どんなにしつこく問おうとも、この城の中心にある記憶の窓を見つけることはできやしない！」と、抜け道の存在をポロリ。
それを聞いたミンゴスとアイペンは魔女のもとを離れ、複雑な城の中を探し、やっとの思いで現世への門を見つけます。しかし、その門は緑と紫の二つ。そうこうするうち魔女が兵隊とともに二人を追い詰め、「間違った門をくぐれば現世からもWonder Placeからも存在は消される！」と、これまた少年マンガの悪役のようなご丁寧な解説。「どっちの門をくぐればいい、ライト（の色）で教えて！」と場内に問いかけるミンゴス。すると普段ライブでは紫のサイリウムが振られる「Limited Love」のイントロが流れ出し、場内が紫に染まる……はずが、ほぼすべてのお客さんが緑のサイリウムを振り、場内は“緑の海“状態に。それでもシナリオに従い「みんな、ありがとう」と言い紫の門をくぐるミンゴス。思わぬハプニングが「ありがとう」の定義すらグラつかせます。
そして、ドレスを脱いだ今井さんがライブTシャツでステージに登場。力いっぱい「Limited Love」を歌い上げ、ファンの盛り上がりも最高潮に。若干の力技もありつつWonder Placeから帰還し、「ただいま」と挨拶。すると、「どこだかわからない場所を走っているうちに靴を落としてしまったの、シンデレラみたい……」と語る今井さん。記者席からは確認できなかったのですが、どうやら靴下でステージに上がっていた模様。演出ではなく着替えが間に合わなかったためにそうなったようで、このMC中に衣装のスタッフが靴を運んでくる、という異例の事態が起きました。そのスタッフに「あなたが私の王子様？」と問いかける絶妙なアドリブも。
MCでは「ミュージカルが好きでそういうライブをやりたかった」「私は踊れないから『影武者に頼めばいいじゃん！』と言っていたのが現実になった」と、今回の開催までのいきさつを説明してくれましたよ。
そしてレギュラーを務める『緑川光・今井麻美・内田彩のチェンクロラジオ』から生まれたキャラクター・ハンフのキャラソン「幻月」、最後は会場全体で「いっしょ。」を歌い上げると、「今井麻美38歳、1年間がんばります！」と力強く宣言。メンバー全員で手をつなぎ、息を切らせつつも、マイクを使わず「ありがとうございました！」と大声で伝えて終幕。
ストーリーを見事に作り上げ、シナリオにないハプニングでも盛り上げてくれた今井さん。この1年も、さらなる進化、よりパワーアップした姿を見せてくれる予感がしました。
【セットリスト】
00. introduction
01. 風と猫のStoria
02. この雲の果て - Angel’s ladder ver. -
03. little legacy
04. Rain～手のひらのアンブレラ～
05. 夢のMAHOROBA
06. 旅人
07. 蒼穹ノ月 ～Crystal Moon～
08. Sunny Place
09. 朝焼けのスターマイン
10. 満天星
11. サ・ヨ・ナ・ラ
12. BABYLON～before the daybreak
13. シャングリラ2015
14. ほんの少しの幸せ
15. クレッシェンド
16. Promised Land
17. 無限旋律
18. ガーベラ～今年の花
19. Limited Love
20. 幻月
21. いっしょ。
今井麻美 オフィシャルWeb
http://5pb.jp/records/sp/asami/
