まとめると~
●今井麻美11thソロライブ「Wonder Place'」が開催された
●5月開催の「Wonder Place」の続編的なストーリー仕立てのライブになっている
●前回のハプニングを経た今回の結末は……
今井麻美の11thソロライブ「Wonder Place'」が9月21日(月・祝)、東京・中野サンプラザで開催された。
5月に行われた前回のライブはバースデーライブで2DAYSという記念すべきものだった。その1日目のタイトルが「Wonder Place」で今回は「Wonder Place'」……そう、今回のライブは前回に引き続きストーリー仕立ての構成で、前回の“バージョンアップ”でもあり“続編”ともいえる内容になっている。前回のライブのある“ハプニング”を生かして(?)壮大な2部作に仕上げたという感じの、見ごたえのあるライブになっていた。
ということで、今回のライブの話をするためには5月の「Wonder Place」にも触れておいたほうがいいと思うので、まずは“前回までのあらすじ”。
開演前に買い物に出かけ迷子になった今井さんは“忘却時空”にある“Wonder Place”という世界に飲み込まれてしまう。現実の世界に戻るべくペンギンのアイペンと共に“Wonder Place”を旅する今井さん。しかし“忘却時空”を早く抜け出さないと“記憶の魔女”によって現実の世界の人々から今井さんの記憶が失われてしまうという。
今井さんは旅の末、現実世界に戻る扉にたどり着くのだが、ここである“ハプニング”が起きた。扉は緑と紫があり、本来は会場のファンに紫のサイリウムを振ってもらい、それに答えて今井さんが紫の扉から現実に戻るという展開になるはずだったのが、色々な行き違い(詳しくは前回のライブレポート http://sei-syun.info/archives/51451131.html でチェック!)から会場が緑のサイリウムを振ってしまったのだ。
この件を受けて、今井さんは結局“Wonder Place”から現実に帰って来られなかったことに。現実では“今井麻美’(ダッシュ)”が代わりに活動しているという形で物語が続くことになって、今回の「Wonder Place’」に至るわけである。
ライブは「leap of faith」からスタート。「今井麻美’(ダッシュ)です」と自己紹介して「今日のライブはゆったりした空気感で楽しんでください、今日は演出の都合上“光るなにやら”を持っていると楽しめると思います」と“伏線”も張る。そこへどこからか「ミンゴス……」というささやくような声が。なにかが起きそうな雰囲気を漂わせながら次の曲「AQUAMARINE」へ。すると途中でステージに何かが現れる……それは前回の「Wonder Place」で今井さんと共に冒険したアイペン。そして音が止まり時計も止まる。
「目を覚まして麻美さん…あなたはまだ囚われているの。Wonder Placeに……」
という声が。ここから今井さんの語りと共に再び“Wonder Place”の物語へ。アイペンを追って駆け出す今井さん。ここから何曲かの歌をはさんで語りが入るという構成で“Wonder Place”での冒険が再びステージに描かれていく。アイペンを追って “Wonder Place”の世界を旅するミンゴス。途中、黄色、ピンク、青の魔法の鏡を抜けるシーンでは、アイペンが「みんな、ミンゴス(今井さん)を導いて~」と会場のファンをあおる。前作を踏まえて、より会場を物語と一体化させる演出がなされた。
そうこうしているうちに舞台は記憶の魔女がいる城へ。魔女に現実に返してもらうよう懇願するも聞き入れてもらえない。だが魔女は扉のことを口走る。そして再び緑と紫の扉の前へとたどりつく。
「たしか記憶だと緑の扉だった気がする…」と今井さん。普通なら一番緊迫するシーンなのだが前回の件があるので場内からは笑いが。「私はこの場面初めてじゃない…たしか緑だったはず!」と緑の扉に。結局運命は覆らずこの世でも“Wonder Place”でもない暗闇のなかに迷い込む今井さん。
「光をもっとちょうだい!!」と会場に向けて叫ぶ今井さん。それにこたえて客席はカラフルなサイリウムを振る。そして現実に帰還する今井さん。「Limited Love」が流れ出す。
「4か月ちょっと……自分を見失ってたんですけど(笑)、帰ってきました! 今ならみんなの気持ち受け止められる気がする!」という今井さんに「かわいい!」と場内から声が。「でしょ! 私もそう思う(笑)。今井麻美、かわいいという言葉を受け止められるようになりました!」
こうして無事現実に帰還した今井さん。最後は「いっしょ」を場内みんなで歌ってハッピーエンドを迎えた。
前回、今回と続いた“物語性”の高いライブは、今井さんの表現者としての新たな可能性を感じるものだった。一方でMCの面白さや歌を存分に楽しみたいファンも多いだろうし、それもまた彼女の魅力。両方が楽しめるライブが観たいなと思ったファンもきっと多いだろう。次回が一体どうなるか、いまからとても楽しみだ!
(文:山椒たまのすけ)
<今井麻美11thソロライブ「Wonder Place'」セットリスト>
1: Introduction
2: leap of faith
3: AQUAMARINE
4: 風と猫のStoria
5: この雲の果て -Angel's ladder ver:-
6: little legacy
7: Rain~てのひらのアンブレラ~
8: 夢のMAHOROBA
9: 蒼穹ノ月 ~Crystal Moon~
10: Suuny Place
11: 朝焼けのスターマイン
12: 満天星
13: サ・ヨ・ナ・ラ
14: BABYLON ~before the daybreak
15: 星屑のリング
16: クレッシェンド
17: Promised Land
18: 漆黒のサステイン
19: ガーベラ~今年の花
20: Limited Love
21: Dear Darling
22: いっしょ。
今井麻美 オフィシャルWeb
http://5pb.jp/records/sp/asami/
5月に行われた前回のライブはバースデーライブで2DAYSという記念すべきものだった。その1日目のタイトルが「Wonder Place」で今回は「Wonder Place'」……そう、今回のライブは前回に引き続きストーリー仕立ての構成で、前回の“バージョンアップ”でもあり“続編”ともいえる内容になっている。前回のライブのある“ハプニング”を生かして(?)壮大な2部作に仕上げたという感じの、見ごたえのあるライブになっていた。
ということで、今回のライブの話をするためには5月の「Wonder Place」にも触れておいたほうがいいと思うので、まずは“前回までのあらすじ”。
開演前に買い物に出かけ迷子になった今井さんは“忘却時空”にある“Wonder Place”という世界に飲み込まれてしまう。現実の世界に戻るべくペンギンのアイペンと共に“Wonder Place”を旅する今井さん。しかし“忘却時空”を早く抜け出さないと“記憶の魔女”によって現実の世界の人々から今井さんの記憶が失われてしまうという。
今井さんは旅の末、現実世界に戻る扉にたどり着くのだが、ここである“ハプニング”が起きた。扉は緑と紫があり、本来は会場のファンに紫のサイリウムを振ってもらい、それに答えて今井さんが紫の扉から現実に戻るという展開になるはずだったのが、色々な行き違い(詳しくは前回のライブレポート http://sei-syun.info/archives/51451131.html でチェック!)から会場が緑のサイリウムを振ってしまったのだ。
この件を受けて、今井さんは結局“Wonder Place”から現実に帰って来られなかったことに。現実では“今井麻美’(ダッシュ)”が代わりに活動しているという形で物語が続くことになって、今回の「Wonder Place’」に至るわけである。
ライブは「leap of faith」からスタート。「今井麻美’(ダッシュ)です」と自己紹介して「今日のライブはゆったりした空気感で楽しんでください、今日は演出の都合上“光るなにやら”を持っていると楽しめると思います」と“伏線”も張る。そこへどこからか「ミンゴス……」というささやくような声が。なにかが起きそうな雰囲気を漂わせながら次の曲「AQUAMARINE」へ。すると途中でステージに何かが現れる……それは前回の「Wonder Place」で今井さんと共に冒険したアイペン。そして音が止まり時計も止まる。
「目を覚まして麻美さん…あなたはまだ囚われているの。Wonder Placeに……」
という声が。ここから今井さんの語りと共に再び“Wonder Place”の物語へ。アイペンを追って駆け出す今井さん。ここから何曲かの歌をはさんで語りが入るという構成で“Wonder Place”での冒険が再びステージに描かれていく。アイペンを追って “Wonder Place”の世界を旅するミンゴス。途中、黄色、ピンク、青の魔法の鏡を抜けるシーンでは、アイペンが「みんな、ミンゴス(今井さん)を導いて~」と会場のファンをあおる。前作を踏まえて、より会場を物語と一体化させる演出がなされた。
そうこうしているうちに舞台は記憶の魔女がいる城へ。魔女に現実に返してもらうよう懇願するも聞き入れてもらえない。だが魔女は扉のことを口走る。そして再び緑と紫の扉の前へとたどりつく。
「たしか記憶だと緑の扉だった気がする…」と今井さん。普通なら一番緊迫するシーンなのだが前回の件があるので場内からは笑いが。「私はこの場面初めてじゃない…たしか緑だったはず!」と緑の扉に。結局運命は覆らずこの世でも“Wonder Place”でもない暗闇のなかに迷い込む今井さん。
「光をもっとちょうだい!!」と会場に向けて叫ぶ今井さん。それにこたえて客席はカラフルなサイリウムを振る。そして現実に帰還する今井さん。「Limited Love」が流れ出す。
「4か月ちょっと……自分を見失ってたんですけど(笑)、帰ってきました! 今ならみんなの気持ち受け止められる気がする!」という今井さんに「かわいい!」と場内から声が。「でしょ! 私もそう思う(笑)。今井麻美、かわいいという言葉を受け止められるようになりました!」
こうして無事現実に帰還した今井さん。最後は「いっしょ」を場内みんなで歌ってハッピーエンドを迎えた。
前回、今回と続いた“物語性”の高いライブは、今井さんの表現者としての新たな可能性を感じるものだった。一方でMCの面白さや歌を存分に楽しみたいファンも多いだろうし、それもまた彼女の魅力。両方が楽しめるライブが観たいなと思ったファンもきっと多いだろう。次回が一体どうなるか、いまからとても楽しみだ!
(文:山椒たまのすけ)
<今井麻美11thソロライブ「Wonder Place'」セットリスト>
1: Introduction
2: leap of faith
3: AQUAMARINE
4: 風と猫のStoria
5: この雲の果て -Angel's ladder ver:-
6: little legacy
7: Rain~てのひらのアンブレラ~
8: 夢のMAHOROBA
9: 蒼穹ノ月 ~Crystal Moon~
10: Suuny Place
11: 朝焼けのスターマイン
12: 満天星
13: サ・ヨ・ナ・ラ
14: BABYLON ~before the daybreak
15: 星屑のリング
16: クレッシェンド
17: Promised Land
18: 漆黒のサステイン
19: ガーベラ~今年の花
20: Limited Love
21: Dear Darling
22: いっしょ。
今井麻美 オフィシャルWeb
http://5pb.jp/records/sp/asami/
今井麻美
KADOKAWA メディアファクトリー
2015-01-28