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写真左から、野村和也さん、黄瀬和哉さん、藤咲淳一さん、石川光久さん


まとめると!
●『攻殻機動隊 新劇場版』“最高の部品<パーツ>たち”が秘話を明かした生コメ上映会・公式レポートが到着!
●10月23日(金)にTOHOシネマズ日本橋にて開催された!
●登壇したのは、総監督でキャラクターデザインの黄瀬和哉さん、監督の野村和也さんら!

 10月23日(金)、TOHOシネマズ日本橋にて『攻殻機動隊新劇場版』生コメンタリー付き上映会が開催された。10月28日(水)にBlu-ray&DVDが発売されたが、その直前のスペシャルイベントだ。登場したのは、総監督でキャラクターデザインの黄瀬和哉さん、監督の野村和也さん、スーパーバイザーを務める藤咲淳一さん、製作総指揮の石川光久Production I.G社長。久しぶりに全編を通して観る機会になると4人は挨拶し、上映がスタート。“最高の部品<パーツ>たち”がそれぞれの果たした仕事を明かしてくれた。

 目の前で展開していく「新劇場版」の映像を観ながら、4人は映し出されるディテールやそのカットの狙いを、反射的にテンポよく話す。そうかと思えば、ストーリー構築時の記憶を振り返りながら、作品全体のコンセプトを大きく俯瞰的に語った。ミクロにもマクロにも焦点を変えながら、ざっくばらんに飛び出すここだけのウラ話は、スクリーンに熱視線を送りながらも耳をそばだてるファンを満足させたはずだ。

 攻殻機動隊の結成前夜“はじまりの物語”を描いた『攻殻機動隊ARISE』の最終ストーリーである本作。中盤で主人公・草薙素子が仲間に呼ばれ直接会って話すシーンでは、「若さ故の人間味がまだあってもいいのでは」(黄瀬)と、表情を付けるかどうかの葛藤があったという話もこぼれた。事件の核心に向け論じ合う中で素子がサンドイッチを口にするのだが、野村さんの当初のイメージでは抑えた表情だったとのこと。ところが黄瀬さんの少し崩して描いた絵を見て、思いのほか合点がいったため、結果大きく口を開けて食べる完成カットになったようだ。黄瀬さんは「崩しているというよりは出してない感情まで余分に顔に出てもいいと思った。感情の方が強い…その方が素子らしいのかな、この頃は」と、線を走らせた感覚を言葉にする。

 同時に、サンドイッチの価格についても言及。包装に記された「800円」という価格の根拠に現場のスタッフから質問があったとのこと。これには「一度大きな戦争があってデフレで下がって、その後もいろいろあったのだろうと設定した。ちょっと高いのは『FOR CYBORG』なんで」と藤咲さん笑い交じりに応えた。

 特に、ソフトに収録のオーディオコメンタリーには参加できなかった野村さんが、「イノセンス」への思い入れや「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」へつながるラストへの構成や演出まで全編に渡って話し続けるなど、ファンにとっては「新劇場版」を一層深く読み解く貴重な夜になったはず。

黄瀬「今日は長い時間、一緒に観てくださいましてありがとうございます。観ながら自分がやった事を思い出していました(笑)。ソフトに収録されているオーディオコメンタリーには、僕とパートの演出をした3人と撮影監督で話しています。よろしければ是非、聞いてください」

野村「久々に観て、改めて苦労したなと(笑)。本当に大変だったなと、しみじみ思い返しました。とても貴重な経験をさせてもらったので、自分の糧にして、これからもますます頑張りたいなと思います。きょう来ていただいたお客様も、これまで劇場に足を運んでいただいたお客様も、本当にありがたいと改めて感じています。皆さんの反応でずいぶん救われたこともありました。とても感謝しております。発売されるBlu-ray&DVDも是非手に取ってください」

藤咲「舞台版や漫画連載の脚本も書かせてもらって、この中では唯一、現在も『攻殻機動隊』に関わっている身です。同じ作品なので当然ですが、重なる要素もあるなと感じて観ていました。作品の魅力を他メディアに移行できているなと確認できました」

石川「『新劇場版』を作るという山登りは、今回僕だけじゃなくスタッフも非常に苦しかったと思うんです。なかなか頂上が見えなかったんですよ。でもそういう中で『新劇場版』が終わってようやく、次の目標が間違いなく見えてきたんですね。このあたりを、また皆さんにお披露目できればという願いを含めて、このBlu-ray&DVDで楽しんでいただければと思います」


 ライブ感あふれるメイキングエピソードで脳を刺激され、驚いたり感服したり、時折笑いも起こった「攻殻機動隊新劇場版」生コメンタリー付き上映会。『攻殻機動隊』25周年の節目に、シリーズの今後へも期待がふくらむ発言も飛び出し、イベントは締めくくられた。

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