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まとめると~
●TVアニメ『アトム ザ・ビギニング』が2017年春放送開始
●企画協力・監修の手塚眞インタビューが公開された
●鉄腕アトムとの関係性などが語られている

2017年春、NHK総合テレビで放送開始されるTVアニメ『アトム ザ・ビギニング』公式サイトでプロジェクト企画協力・監修の手塚眞のインタビューが公開された。企画の始まりについてや、鉄腕アトムとの関係性などが語られている。

――『アトム ザ・ビギニング』の企画の発端を教えてください。

手塚 月刊ヒーローズさんと私のほうで「新しい手塚治虫のコンテンツを作れないか」という相談を始めたのが最初です。いろいろな作品の名前があがる中、「やっぱり今やるなら『鉄腕アトム』だろう」という話になりました。ただ『アトム』については、浦沢直樹さんが『PLUTO』という大変素敵なリメイクを描かれています。新しいアトムは『PLUTO』とはまた切り口が違うものにしたい。その時に月刊ヒーローズさんから「アトムが生まれる前のお話はどうか」という提案が出てきまして、その方向で新作を考えてみたんです。アトム誕生は2030年(※注)。仮にその時、天馬博士やお茶の水博士が40歳ぐらいだとすると、現在まで遡ると2人はおそらく学生だろう、と。きっと2人はそのころロボット研究をやっていただろう。それはおもしろくなると思いました。

――ベースのアイデアはそうやって固まったのですね。
手塚 はい。それから、こちらでマンガにするためのヒントになりそうなアイデアを用意しつつ、いろんな作家さんとお話しました。そんな中で、ゆうきまさみ先生にお会いしてお話をうかがったところ、そのアイデアがとてもおもしろかったんです。

――どうしてゆうき先生だったんでしょうか。

手塚 アトムは自分の意思を持ったロボットですよね。日本のアニメ・マンガでは、こういうロボットのキャラクターって決して多くはないんです。ロボットというと鉄人28号やエヴァンゲリオンのように「巨大で人が操縦するもの」を思い出す方のほうが多いでしょう。そんな中でゆうき先生は『究極超人あ~る』で、「あ~る」という人型ロボットのキャラクターを描かれています。そのアプローチの仕方に興味を持っておりまして、意見を聞かせていただきたいと思ったんです。

――『あ~る』がきっかけなんですね。

手塚 はい。僕らは普段から手塚治虫の作品に触れているので、それが当たり前になってしまっているんです。導入部分もアトム誕生シーンを描いてそこから遡って描いたらいいんじゃないか、と漠然と考えていました。ところが、それに対してゆうき先生は、まったく新しい物語として始めたほうがいいと主張されたんです。それは目からウロコが落ちました。天馬博士とお茶の水博士が、同じ大学にかよっていて、でもお金がないからアルバイトしているとか、ゆうき先生がキャラクターに生活感を付け加えてくださったんです。

――カサハラテツロー先生は、どういうタイミングで参加されたのでしょうか。

手塚 ゆうき先生は初期にアイデアを出してくださったんですが、スケジュール的に執筆は難しいと。それでゆうき先生の初期のアイデアを踏まえつつ、カサハラテツロー先生にマンガを描いていただくことになりました。カサハラ先生は、メカにこだわりがある方ですし、手塚治虫作品にもこだわりがある方ですので、実作業は基本的におまかせしています。第2巻で、A106以前に天馬とお茶の水が作ったロボットが、ヘビ型など非人間型のデザインをしているところにはカサハラ先生のそんなこだわりを感じました。

――実際のストーリーなどに手塚プロとして意見をいう時はありますか?

手塚 基本的には思うように描いていただいているんですが、手塚治虫へのオマージュがあまり強くならないように、というところは意識をしています。『アトム ザ・ビギニング』は新しい物語です。違う方法論で原典である手塚治虫からどう離れていけるかを考えたほうがおもしろいと思うからです。まったく新しいお話ではあるけれど、ラストはアトム誕生に到達しなくてはいけないというところは難しい点ですが。でも、原作からぐっと離れて、そこから原作にどう近づいていくかが本作のおもしろさだと思います。手塚治虫の原作を神棚に飾ってしまうのでなく、ポピュラーなものとして改めて外に広げていきたいと考えているんです。

――『アトム』の魅力というのはどこにあると考えますか?

手塚 ピュアな心を持った子供のロボットというキャラクターがまず魅力的ですよね。アトムに馴染みすぎているから、普通に感じるけれど、100万馬力というパワーと子供が持っている純粋性が同居しているところがドラマの源になっていると思います。また現代の視線で読むと、AIやロボットが人間の生活に入ってきた時に何が起きるのかが描かれている予見性にも驚かされますね。

――アニメにはどの程度タッチされているのでしょうか。

手塚 脚本会議には、私もカサハラ先生もほぼ全回立ち会い、かなり綿密に進めました。アニメだけのオリジナルエピソードもあるので、そこはどんなふうに映像が出来上がってくるか楽しみです。実力あるスタッフの方ばかりなので、映像化の部分についてはもう安心しておまかせしています。

――『アトム』のこれからについては教えてください。

手塚 『アトム ザ・ビギニング』の企画を考えている時に、天馬についていろいろ考えました。天馬は、アトムを作ったあと失踪します。原作では精神状態がおかしくなったからと説明していますが、彼の中で大きな変化があったのでしょう。それがちょっと『スター・ウォーズ』のダースベーダーを思い出させるな、と。そんなことを思いついた時、『ビギニング』『原作』、そして"原作のその後"を描いた作品の3部作として『アトム』を考えることができると思いました。つまり『ビギニング』は、アトム・サーガの第一部なんです。アニメも併せて楽しんでいただければと思います。

(※注)1980年に放送されたテレビアニメ「鉄腕アトム」の劇中では2030年がアトムのもう一つの誕生日であると設定されている。


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▲若き天馬午太郎とお茶の水博志(左)と2人が開発したロボットA106(エーテンシックス)。

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▲A106以前に天馬とお茶の水が作成したA10シリーズのロボット達。A102は飛行型、A104は犬のような四足歩行型、A105は蛇型になっている。

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▲100万馬力のパワーと心を持ったロボット・アトム。


『アトム ザ・ビギニング』

これは、まだ誰も知らない"鉄腕アトム"誕生までの物語(エピソードゼロ)

大災害後の日本に、未来を夢見るふたりの天才がいた。ひとりは天馬午太郎。もうひとりはお茶の水博志。天馬はその手で「神」を作り出すことを、お茶の水はその手で「友」を作り出すことを夢見て、日夜ロボット研究に明け暮れていた。そしてふたりの友情が生み出した1体のロボット、A106(エーテンシックス)。A106は果たして「神」となるのか「友」となるのか。若き天才コンビは、来るべき未来を垣間見る――。

手塚治虫が描いた永遠のヒーロー・鉄腕アトム。その誕生までの物語を、『機動警察パトレイバー』のゆうきまさみと『RIDEBACK』のカサハラテツローがタッグを組み、まったく新しい構想でコミック化した本作が、ついにTVアニメーションとして始動。アニメ化にあたっては、『踊る大捜査線』『PSYCHO-PASS サイコパス』の本広克行の下、『モーレツ宇宙海賊』の佐藤竜雄が監督を務め、『BLOOD+』の藤咲淳一がシリーズ構成を担当する。
 アトムのいる「未来」と私たちの「今」が、『アトム ザ・ビギニング』によって結ばれる!


2017年春 NHK総合テレビにてTVアニメ放送決定

<キャスト>
天馬午太郎:中村 悠一
お茶の水博志:寺島 拓篤
A106:井上雄貴 ほか

<スタッフ>
原案:手塚治虫
プロジェクト企画協力・監修:手塚眞
コンセプトワークス:ゆうきまさみ
漫画:カサハラテツロー(「月刊ヒーローズ」連載)
協力:手塚プロダクション

総監督:本広克行
監督:佐藤竜雄
シリーズ構成:藤咲淳一
キャラクターデザイン:吉松孝博
メカデザイン:常木志伸、石本剛啓、宮崎真一
プロップデザイン:めばち、今橋明日菜、吉田大洋
総作画監督:伊藤秀樹
色彩設計:田中美穂
美術:加藤浩
3DCG監督:菅野高明
モニターグラフィックス:青木隆
特殊効果:村上正博
撮影監督:佐藤哲平
編集:本田優規
音響監督:岩浪美和
音楽:朝倉紀行
アニメーション制作:OLM×Production I.G×SIGNAL.MD

『アトム ザ・ビギニング』月刊「ヒーローズ」で連載中
コミックス1~4発売中
原案:手塚治虫
プロジェクト企画協力・監修:手塚眞
コンセプトワークス:ゆうきまさみ
漫画:カサハラテツロー(「月刊ヒーローズ」連載)
協力:手塚プロダクション

オープニングテーマ「解読不能」/After the Rain
2017年4月12日発売
初回限定盤 ¥1,600+税
通常盤 ¥1,000+税



『アトム ザ・ビギニング』公式HP
公式Twitter  @atomtb_anime
After the Rain Official Web Site
©手塚プロダクション・ゆうきまさみ・カサハラテツロー・HERO'S/アトム ザ・ビギニング製作委員会

…今年アトム盛り上がりそう






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