ミノサンドライブ01s


まとめると〜
● 鈴木みのり2ndフルアルバム『上ミノ』が8月26日に発売される
● 同作発売を前に配信ライブ「極鮮ミノサンド」が開催された
● その模様をレポート!

2ndアルバム『上ミノ』の発売を記念した、配信限定ライブ「極鮮(ゴクセン)ミノサンド」が、8月14日(金)がVeats SHIBUYAで行われた。

20時から始まったライブのオープニングナンバーは「ダメハダメ」。ステージへの入り口にある幕から顔だけちょこんと出す、この曲のMVをセルフオマージュした登場の仕方で、いきなり楽しませる。ステージセンターに立つと「みなさんお家で、迷惑にならないくらい、声を出してくださいねー!」と盛り上げ、歌い始めた。

今回は無観客での配信ライブ。彼女自身も初めての経験で、フロアからリアルタイムで感じられるはずの反応がまったくないという状況はかなりハードルが高いと思うのだが、そんな中でもライブをやろうと思ったのは、彼女自身がエンタメから力をもらってきた人間で、自分自身でも何かファンのためにできることがないだろうかと考えた結果なのだと思う。だからこそ、1曲目から、歌を精一杯届けるんだ!という強い気持ちがビシビシと伝わってきた。ちなみに「ダメハダメ」は2ndアルバムにも“Album Ver.”として収録されているので、どんな変化があるのかも楽しみにしていてほしい。

最初のMCでは、お客さんの前で歌うのが2月のリリースイベントぶりで、かなり緊張していたことを打ち明けつつ、配信ライブはライブ会場で実際に見るより表情がよく見えるので、それを楽しんでくださいと伝えると、『上ミノ』からの新曲を3曲続けて披露。

まずはアルバムのオープニングを飾る「Now Is The Time!」。ライブで歌ってこそ盛り上がれる軽快なポップチューンで、鈴木みのりも“クラップ!クラップ!”と画面の向こうに呼びかけていた。

スタンドマイクがセットされて歌った「最果てのハロー」は、sasakure.UKさんの作詞作曲で、ライブで観客と声を合わせて完成するような楽曲。一度聴いたら耳から離れない“WO WO WO”を口ずさみながら聴いていた人も多いだろう。「まいっちゃう」は、堂島孝平さんのポップセンスが炸裂した踊れるアッパーチューン。この3曲だけでも『上ミノ』がどんなアルバムなのかがよく伝わってくる。彼女のライヴで前例のなかったスタンドマイクでの2曲は、“WO WO WO”で拳を突き上げたり、“まいっちゃう”でかわいらしい振り付けがあったり、見せ方も工夫されており、コロコロと変わる表情もたっぷり楽しめた。

MCでは、スマホを手にしてファンとのやり取りを楽しむ。ちょっとした時間のズレはあったが、それこそが生でやっているというリアル感にもつながっていたと思う。そしてここからは、ゆったりとバラードに浸ってもらおうと、彼女のバンドメンバーでもある末永華子さんをピアノとして迎え、ピアノと歌というシンプルなスタイルで届けていく。

4thシングル「夜空」のカップリング曲「まぼろし」は、とても悲しげなバラード。歌だけでも十分感情は伝わってくるのだが、歌っているときの彼女の悲愴感漂う表情がとても良く、聴きながら、その風景がリアルに浮かんでくるようで、素晴らしかった。照明が星のきらめきに見える演出のなか歌った「夜空」は、透き通った歌声が魅力的。聴いていると心が澄んでいき、、ピアノの末永さんのコーラスも曲に広がりを感じさせてくれた。「ちいさなみのり」は、歌詞に込められた想いがダイレクトに伝わってくる、やさしさと熱さを感じる歌唱でとても感動的だった。

ライブ後半は、これまでのライブでもとても盛り上がった2曲を披露。「FEELING AROUND」はお約束でもあるネギを振り回しながら、「リワインド」では、画面の向こうと手を振り合ったり、ダンスを踊りながら楽しむ。

「いつも聴いてくださっているあなたのことを思って歌っています。最後まで聴いてください」と伝えて歌ったのは『上ミノ』でもラストに収録されている「エフェメラをあつめて」。TVアニメ『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第二部』のEDテーマなのだが、あらためて、作詞をしたやなぎなぎさんが、作品だけでなく鈴木みのりのことも思って書いた歌詞だというのが伝わってきた。今の状況、そして彼女の心境にも重なるような気がして、より人の心を揺さぶる歌になっていた。

「歌うの楽しいなという気持ちがありました。(同時に)歌っていても、やっぱりみんなの笑顔が浮かぶし、みなさんがいるから成り立っているなと思いました」とメッセージを贈り、配信ライブを終えた鈴木みのり。自分にできることは何だろうと考え、急遽開催することになった配信ライブだったが、彼女の楽曲の良さ、そして想いがダイレクトに伝わってくる歌声と表情、さらに人を楽しませようとする彼女のエンターテイナーな魅力がしっかりと伝わってくるステージだった。

そしてこの日歌った10曲中7曲は、8月26日にリリースされる2ndアルバム『上ミノ』に収録される。また、8月18日20時から8月24日23:59まで、この公演のアーカイブも楽しめるので、見逃してしまった人は、『上ミノ』がどんなアルバムになっているのか、そして冬から始まる2ndツアーがどんなものになるのかを想像しながら見てほしい。きっと何かを、受け取ることができるはずだ。(文・写真:塚越淳一)

「極鮮ミノサンド」アーカイブはこちら
アーカイブ期間:2020年8月18日(火)20:00〜2020年8月24日(月)23:59

セットリスト
M1 ダメハダメ
MC
M2 Now Is The Time!
M3 最果てのハロー
M4 まいっちゃう
MC
M5 まぼろし
M6 夜空
M7 ちいさなみのり
MC
M8 FEELING AROUND
M9 リワインド
MC
M10 エフェメラをあつめて

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2ndアルバム『上ミノ』
2020年8月26日発売

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初回限定盤<しお盤>(CD+BD)¥4,200+税

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通常盤<タレ盤>(CD)¥3,000+税

※「鈴木みのり2nd LIVE TOUR 2020〜Now Is The Time!〜」チケット先行予約抽選シリアルナンバーを封入


鈴木みのり公式サイト 
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鈴木みのり公式YouTube Channel 

…アーカイブでじっくり見直したいところ



上ミノ(しお盤) [BD付初回限定盤]
鈴木みのり
フライングドッグ
2020-08-26