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まとめると〜
● 「JUNNA ROCK YOU TOUR 2022 ~風の音さえ聞こえない~」がファイナルを迎えた
● 2022年1月20日、Zepp DiverCity(TOKYO)のファイナルの模様をレポ!
● 5周年記念ライブが2022年6月21日に開催されることも発表!

ステージ中央にいるJUNNAにスポットライトが当たる。静寂を打ち破るようにJUNNAがアコースティックギターをかき鳴らすと、弾き語りで「Here」を歌っていく。緊張感も漂う中、一人で1コーラスを歌い切ると、今度はアコギを置き、バンドサウンドと共に歌っていく。後ろから強く照らすライトがとても神秘的だ。ライブの衣装は赤と黒を基調とした大人な雰囲気を感じさせるものだったが、セットリストはガンガンに攻めていく。バックの壁全面にズラッと並んだライトが点滅し、ステージをカッコよく演出した「ROCK YOU, ROCK ME」では、ステージの左右にあるお立ち台に上がり観客を煽りながら歌う。オーディエンスもそれに応えるように拳を振り上げていた。レーザーが飛び交う中での「あばよイエスタデイ」では、妖艶な動きで魅せる!

一気に盛り上がったあとのMCでは、少し遅い新年の挨拶をして、ライブ当日も学校の中国語の授業を受けていたことや中国語が難しくて話せる気がしない……という親近感のあるトークで会場を和ませていく。この緩急も彼女のライブの魅力だろう。

そして「大人になった私が、今歌いたい曲です」と言って「大人は判ってくれない」を歌うと、さらにアンケートでリクエストが多かったという「JINXXX」「赤い果実」と続ける。3曲とも10代の頃の楽曲で、久しぶりの披露になったのだが、JUNNAの表現力が格段に広がっていることを感じさせてくれた。スタンドマイクとハンドマイクを使い分けながらダンスをしていたのがセクシーでカッコ良く、サビでは観客も振りを合わせていて、一体感も生まれていた。また、彼女のパフォーマンスだけでなく、ヴァイオリンソロのカッコよさやバンドのグルーヴなど、いろんな楽しみ方ができるブロックだったようにも思う。

「『赤い果実』は初めてダンスをしながら歌ったんですけど、ダンスの先生からは大人なJUNNAを頑張って見せよう!と言われていました。それは届いていましたか?」と聞くと拍手が起こる。そこから、大人になった今だからこそわかったことや感じていることを伝えていき、「みんなもきっとこの歌詞に共感してくれると思います」と伝えて「本当のことは言わない」を届ける。JUNNAの歌声を中心に、アコギや哀愁漂うヴァイオリンが美しく響いていたのが印象的で、徐々に光に包まれながら盛り上がっていく展開は見事だった。青い光に包まれて歌った「波打ち際」は、まるで水の中で歌っているかのよう。幻想的な曲をバンドでしっかり再現しており、JUNNAも繊細に、言葉、そして呼吸を大事に歌い上げていた。

世界観に浸れる2曲に続いて、アコースティックアレンジで「はじまりの唄」を披露。パーカッション、カホンやウッドベースが温かみのあるリズムを刻み、アコギ、ヴァイオリン、ピアノが美しい音色を響かせる。JUNNAとコーラスの歌声も素晴らしかった。「イルイミ」では、ピアノと歌だけで始まり、そこから楽器が徐々に重なっていくのが見事で、聴き入ってしまう。そして初披露となった新曲「僕のむこう」。この曲はJUNNAが作詞した曲なのだが、みんなで同じ景色を思い浮かべられる曲にしたいと思って書いた歌詞なのだという。さらに「何かに挑戦することは不安だけど、自分にとって大切なものが得られるものなのではないか、というメッセージも込めました」と伝えてから歌っていく。演出も歌詞に寄り添っており、雨上がりの空に白い光が差し込むようなライティングが綺麗で、JUNNAの歌も背中を優しく押してくれるようだった。

美しくも心を高ぶらせてくれるバンドのインストゥルメンタルをはさみ、衣装チェンジしたJUNNAが登場。真っ白な衣装をまとって歌ったのは、TVアニメ『海賊王女』のOPテーマ「海と真珠」だ。とても壮大で、神秘的なパフォーマンスとなったが、衣装はこの1曲のためだけに用意されたもので、ステージ上ですぐに新しい衣装になると、まだ発表されていない新曲「You + Me = ?」を披露する。みんなと盛り上がりたくて作ったというだけあって、オーディエンスもクラップをしたり、拳を振り上げて楽しんでいた。曲の終盤ではバンド紹介のソロ回しもあり、会場のボルテージもぐんぐんと上がっていく。

ラストの3曲は本当に凄まじかった。魂のこもったシャウトに震えた「我は小説よりも奇なり」、高難度の「紅く、絶望の花。」も会場全体を完全に自分のものにしている。疾走感溢れるTVアニメ『錆喰いビスコ』のOPテーマであり新曲の「風の音さえ聞こえない」は、シングルリリース前にも関わらず、すでに音源を凌駕するかのようなカッコよさで、ただただ圧倒されてしまった。とてつもなく大きな衝撃と余韻を残して本編を終えると、ステージへ大きな大きな拍手が贈られる。

やがてその拍手がアンコールへと変わり、再び登場したJUNNA。まずは「コノユビトマレ」を歌ったのだが、この曲もライブを重ねるごとにカッコよくなっていく。そして桜色の柔らかい光に包まれながら「春の夢」を届けると、最後のMCでは、自身のデビュー日である6月21日に5周年ライブを開催すること、そして8月からのホールツアーを発表。これには会場も大きな歓喜に包まれていた。

そして、この状況でも来てくれたファンへ感謝の気持ちを伝え、「きっと明日から、みんなそれぞれの道を歩いていくと思いますが、その道を照らしていけるような曲を歌いたいと思います」と言って「太陽の航路」を歌う。TVアニメ『海賊王女』の最終話のラストを飾った希望を感じる楽曲なのだが、JUNNAも希望に溢れた歌声で、会場のひとりひとりに歌を届けてライブを終えた。

「前回は大泣きだったので、笑顔でツアーを終われるのは久しぶりです。次に会うときまで、私はもっともっと成長するし、ありのままの自分でみんなとぶつかりたいので、その姿を見に来てくれたら嬉しいです」と伝え、ステージをあとにしたJUNNA。彼女は成長し続け、常に前回を超えるライブをしている。自ら挑戦し、それを超えた先の景色をいつも見せてくれるJUNNA。この日もまた、大きな感動をくれるライブだった。(撮影&text:塚越淳一)


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セットリスト
1  Here ~New version~
2  ROCK YOU, ROCK ME
3  あばよイエスタデイ
4  大人は判ってくれない
5  JINXXX
6  赤い果実
7  本当のことは言わない
8  波打ち際
9  はじまりの唄
10 イルイミ
11 僕のむこう
12 海と真珠
13 You + Me = ?(※未配信楽曲)
14 我は小説よりも奇なり
15 紅く、絶望の花。
16 風の音さえ聞こえない

-ENCORE-
E1 コノユビトマレ
E2 春の夢(※未配信楽曲)
E3 太陽の航路

「JUNNA ROCK YOU TOUR 2022 〜風の音さえ聞こえない〜」のセットリストのプレイリスト公開中
※現在配信されている楽曲のみでの構成となります。


…「JUNNA 5th Anniversary Live」、ホールツアー「JUNNA ROCK YOU HALL TOUR 2022」開催

JUNNA 5th Anniversary Live
2022/6/21(火)開場/開演 17:45/18:30
EX THEATER ROPPONGI【東京】
チケット等詳細はコチラ


JUNNA ROCK YOU HALL TOUR 2022
2022/8/21(日)開場/開演 17:30/18:30
名古屋市公会堂【愛知】

2022/8/27(土)開場/開演17:00/18:00
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール【大阪】

2022/8/28(日)開場/開演16:00/17:00
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール【大阪】

2022/9/4(日)開場/開演 17:00/18:00
LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)【東京】

チケット情報などはコチラ


TVアニメ『錆喰いビスコ』オープニングテーマ
「風の音さえ聞こえない」

2022年2月16日発売
¥1,540(税込)
詳しくはコチラ
発売記念インターネットトーク&抽選サイン会が決定、詳しくはコチラ



JUNNA公式HP
公式Twitter
Instagram
公式YouTubeチャンネル

…ツアーも成功してほしい!



太陽の航路
FlyingDog
2021-12-22