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まとめると!
●アニメ『怪盗クイーン』シリーズ、新作アニメの制作決定をサプライズ発表!
●「怪盗クイーンはパーティがお好き」イベントレポートが到着!
●作者はやみねかおる「騙すのが専門なのに、完全に騙されました」

2022年6月17日(金)に劇場上映されたアニメ『怪盗クイーンはサーカスがお好き』のスペシャルイベント「怪盗クイーンはパーティがお好き」が、2023年3月12日(日)、パシフィコ横浜 会議センター メインホールにて開催された。

「都会のトム&ソーヤ」シリーズ、「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズなどで知られる児童文学の名手・はやみねかおるによる「怪盗クイーン」シリーズは、2002年に発表された『怪盗クイーンはサーカスがお好き』以降、作品は15巻を数え、累計発行部数120万部を突破している超人気シリーズ。昨年6月に劇場上映されて、大きな話題を呼んだ。

劇場上映から9カ月の時を経て開催された今回のイベントは昼夜二公演で行われ、メインキャスト陣より、クイーン役・大和悠河、ジョーカー役・加藤和樹、RD役・内田雄馬の3人が登壇。真っ赤なドレスの大和をはじめ、イベントビジュアルにあわせたようなカラーリングの衣装を身にまとった3人が姿を現すと、客席からは大きな拍手が巻き起こった。

この3人が揃ってイベントに登場するのは今回が初めて。Blu-ray&DVDの音声特典となっているオーディオコメンタリーの収録以来の顔合わせということで、喜びを隠せない様子の3人は、和気あいあいと息の合ったトークを繰り広げていく。

イベントはトークコーナーからスタート。昼の部では、お題に沿ったトークを展開する『怪盗クイーンはテーマトークがお好き』、夜の部では、出演者が互いに聞いてみたいことを質問する『怪盗クイーンは質問トークがお好き』が行われた。

いずれのコーナーにも、作者のはやみねかおるがゲストで出演。「パーティに招待されたので」ということで、パーティグッズを身に着けて登場したおちゃめなはやみねに、客席も大きな拍手で応える。
昼の部の『怪盗クイーンはテーマトークがお好き』では7つのトークテーマが用意されたが、「怪盗クイーンはサーカスがお好きの最大の魅力は?」というテーマでは、「登場人物ひとりひとりにはやみね先生の愛が詰まっていて、みんなが生き生きしている」という大和に、加藤も「ひとりひとりに物語があって、嫌なやつがいないから、読んだ後に清々しくなれる」と同意。内田も「老若男女問わず、すごく間口が広く、わかりやすさと深さが両立している」とRDさながらに分析すると、はやみねは少し照れながら「アニメについては全部。演じてくださった方、スタッフの方、観てくださった皆様、すべてが自分にとっては最大の魅力」と、あらためて感謝の気持ちを口にした。

なお、はやみねは、子供向けに書いているからこそ、子供が本を読んだときに、「全員良かった、面白かったと思って本を閉じてほしいという気持ちがあるので、あまり嫌なキャラは書きたくない」と、執筆にあたっての心構えを語っていた。

そして、「クイーンって、どんなキャラクター?」というテーマでは、「実はめちゃめちゃ頭がいい」と力説する大和に対して、加藤は「謎に包まれていて、演じるのがすごく難しいと思うんですけど、それを大和さんが魅力的に演じたのが本当にすごい。アニメにおいてのキャラクターの魅力は大和さんあってのもの」と絶賛する。しかし、「うれしい!やっぱり友達だよね」と興奮する大和には、「仕事上のパートナーです」とピシャリ。お約束のやりとりに、客席からは万雷の拍手が贈られた。

また、アフレコについて、「3人で録れたのが大きかった」と声を揃える3人。初めてのアフレコだったが、最初の掛け合いのシーンから楽しかったと振り返る大和が、収録前、クイーンの声について監督に質問したかったが、「とりあえずやってみようと言って、そのままドンドン進んでいった」と当時の様子を打ち明けると、加藤と内田からは「第一声からクイーンだった」との声が上がった。

一方、夜の部の『怪盗クイーンは質問トークがお好き』では、内田に対して大和が「RDかのように物事をちゃんと解説できるのは、仕込みなのか、アドリブなのか」という質問を投げかけると、「毎日、家でイベントのトークや芝居の復習をしている」と回答。なお、これは最近の情勢で人と話さなくなってからだという。また、加藤から「料理の腕前を磨くきっかけ」について聞かれると、お腹が空いたときにネットサーフィンをしていて、チーズケーキを作る動画を発見したという内田は、「見終わるとキッチンに立っていて、気づいたら作ってて食べていた」と笑顔を見せた。

そして、加藤に対しては内田が「どうやって身体を維持しているのか」を質問。「一言でいうと“我慢”だけど、なるべく我慢をしなくて済むように、食べるのであればその分だけ動く。そして、体重計と向き合う。それはいろいろな誘惑がある中で、ある意味、自分と向き合うということだから」とストイックに答える加藤は、「糖質?脂質?何をやめればいい?」と質問を重ねる大和に、「基本僕は炭水(化物)から抜いて、ビタミン系はフルーツや野菜から適度に摂りつつ、あとは動物性たんぱく、野菜からもたんぱくを摂って……」というガチ回答を続け、出演者一同も真剣に耳を傾けていた。
また、大和に対して、内田が「好きなフルーツは?」とかわいい質問をすると、「一番好きなフルーツはキウイ」と回答。そして、「美の秘訣は何か?」と問い質す加藤には、加藤と同様に「必ず朝晩に体重計に乗ること」だと即答する。これは20年間ほとんど欠かさず続けているとのことで、「ただ乗るだけでいい。そうすると必ず自分で反省なりが出てくるので、それだけで、一週間、二週間くらいの食べ方が変わってくる」と話し、「乾燥が天敵なので、とにかく乾いたら化粧水や保湿クリームが基本」「いつも誰かに見られていると思え」というアドバイスを贈った。

はやみねは、大和、加藤、内田の3人に、それぞれが演じるキャラクターの「今後、見てみたいストーリー」について質問。3人の回答に頷きながら、今後の執筆活動の参考にすると笑顔を見せた。また、大和の「怪盗クイーンの今後の構想」という質問に、「5月にニューヨーク前編が発売され、現在後編を書いている」と答えると、客席からも期待のこもった拍手が贈られた。

昼の部・夜の部共通で行われた『怪盗クイーンはミラージュがお好き』は、クイーンの変身の巧みさからついた異名“ミラージュ”というにちなんだコーナーで、出題者が“ミラージュ”を使って、あるもの(お題)に変身し、何に変身しているかを当てるゲーム。いわば、喋ってもよいジェスチャーゲームで、お題をエチュードで伝えるというもの。

お題はそれぞれ、昼の部はサーカスにちなんで「ピエロ」(内田)、「猛獣使い」(加藤)、「軽業師」(大和)。夜の部は、キャラクターにちなんで「新聞記者」(大和)、「刑事」(内田)、「人工知能」(加藤)となったが、難度高めのお題に四苦八苦する3人。舞台上を駆け回ったり、オーバーアクションを交えたりしながら、表現力を絞り出す出題者に会場全体も大盛り上がりとなった。

そして、今回のイベントのメインともいえるスペシャル朗読劇は、トルバドゥール内の3人の会話からスタート。おもむろにパーティを企て、ジョーカーを連れて横浜の街に飛び出すクイーン。一方、トルバドゥールのRDはクイーンのプライベートルームの掃除を試みるが……。昼の部、夜の部ともに、基本となるストーリーは同じだが、昼の部には上越警部と岩清水刑事、夜の部には伊藤真里と西遠寺のコンビが登場。クイーンとジョーカーはそれぞれのコンビの落とし物を探して、ヨコハマの街を駆け巡るという、イベント用に書き下ろされたオリジナルストーリーが観客を魅了する。熱のこもった3人の朗読が、およそ20分の間、観客を怪盗クイーンの世界へと誘い、朗読劇が終わっても鳴り止まない拍手。そんな中、突然スクリーンに映し出された映像が、『怪盗クイーンの優雅な休暇(バカンス)』の制作決定を告げると、さらに大きな拍手が会場内に鳴り響いた。

サプライズ発表に興奮醒めやらぬ会場だが、新作の制作決定という重大ニュースに一番驚いていたのは、実は原作者のはやみねかおる。事前にまったく知らされておらず、原作者にもサプライズという衝撃の事実に湧き上がる中、客席で観覧していたはやみねは動揺を隠せぬまま再びステージに呼び込まれる。「自分はミステリー作家で、騙すのが専門なのに、完全に騙されました」と白旗を上げつつ、観客に感謝の気持ちを伝えた。

原作者をも巻き込んだサプライズ発表に盛り上がるイベントもいよいよ終幕。次作の制作決定にテンションの上がったキャスト陣は、さらに続く「怪盗クイーン」の世界への期待に胸を膨らませながら、観客への感謝、そして次作への意気込みを熱く語り、およそ1時間30分のイベントを締めくくった。

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■キャスト■
クイーン:大和悠河
ジョーカー:加藤和樹
RD:内田雄馬

■原作情報■
『怪盗クイーンはサーカスがお好き』
著:はやみね かおる、絵:K2商会
定価:814円(本体740円)
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『怪盗クイーン 楽園の名画を追え』
著:はやみね かおる、絵:K2商会

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©はやみねかおる・K2商会・講談社/「怪盗クイーン」製作委員会

赤いワンピースが素敵(*^-^*)